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忘れちゃいけない、忘れたくないこと。

これは忘れちゃいけないことだよなあ、と思った話をします。

先日TBSの番組で、イチロー選手が独占インタビューに答えていました。
なぜイチロー選手の身体は衰えないのか。不振にあえいだ2015年から、大復活した2016年にかけて、イチロー選手のバッティングにどのような変化(進化)があったのか。興味深い話が続いた終盤、こんな質問が飛びました。

「もしも自分と同じ価値観でバッティングを語り合える相手がいるとすれば、それは誰か」

この質問にイチロー選手は「バットを強く振らないといけないという根本的な考え方を共有しているのは、王監督ですね」と答えます。イチロー選手といえば、もはや全米が認める世界の打撃王。そして王貞治さんといえば世界のホームラン王。同じ左バッターで、同じくそのスリムな身体からは想像できないようなバッティングを見せてきたおふたり。そうかあ、もう王さんしかいない境地なんだよなあ。語り合う次元が、ひとつもふたつも違うところのお話なんだろうなあ。


でもね、忘れちゃいけないこともあると思うんです。

王貞治さんの1年目は、打率1割台で「三振王」と笑われていたこと。そしてイチロー選手の1年目は2軍暮らしだったこと。

あんな大選手でも最初は結果が出なかった、と言っているのではありません。打率1割台になったり、2軍暮らしを命じられたりしながらも、決して腐らなかったこと。その事実を「忘れちゃいけない」と思うのです。

思いや努力に結果がついてこないことは、そりゃ誰にだってありますよ。三振だってする。でも、イチロー選手が凡打からたくさんのことを学んでいるように、失敗を失敗として終わらせない人の継続だけが、成長をもたらしてくれるのでしょう。

失敗はゲームオーバーではなく、次のゲームのスタートである。

このごろの自分に、よく言い聞かせたいと思います。