私が子育ての中で大切にしていることのひとつが、「自立」。娘たちには、幼い頃からお料理やお買い物をさせてきたけれど、それはいわゆる「食育」の観点というよりは、生活力を付ける、人に喜んでもらう経験をする(働く意味を知る)という意味合いの方が。幼い頃は味覚教育や環境への影響に感心が高かったのだけれど、お金も時間も人手もないワンオペ育児の中で疲弊してしまい、優先度を下げました。続けられるに越したことはないのですが、身体の健康と同じくらい心の健康も大事と、適度に便利なものや手抜きを取り入れるようになりました。最後に残ったのが、日々の暮らしの中で生きる力を育むことができる「ご飯をつくる」という家事に向き合うことでした。
中高生になった娘たちは、凝った料理はしないけれど、冷凍・冷蔵庫にあるものでパパっとご飯を作れるし、一人暮らしをすることにも不安を持っていません。最近は少し余裕ができてきたので、少ない予算で栄養価があり手軽に作れるレパートリーを増やしてあげたいなと思っています。

料理は日常の中で生きる力を育むことができる体験ですが、旅は非日常の中で成長促進する大切な機会だと考えています。計画、準備、予算立て、予約、スケジュール管理、ルート管理、予算管理…料理より予算規模も大きく、必要な業務も多岐にわたります。この中の一部または全部を担うことで、社会に出るための練習をすることができます。最近、高校卒業後に家を出たがらない学生さんが増えていると聞くことがありますが、確かにそういう準備をしていかないとハードルが高いのも理解できます。

私が今仕事でやっている「畑ガイドツアー」も、生産現場を訪れることで自分で感じ自分で考えるための原体験を持ってほしいという思いで続けています。そういった自身の中の変化を素直に受け入れることができるのが、「旅」の力だと信じているからです。

子育ても仕事も、結局同じことをしているみたいです(笑)
大切にしていることって、変わらないものですね。

次女の希望で計画した旅の様子は、今月中の記事にまとめてみたいと思います＾＾