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Take On Me(a-ha) MTV時代のヒットソング達

皆さんはa-ha(アーハ)と言うポップトリオをご存知だろうか?
若い方には既に馴染みのないアーチストかもしれないが少し前ならREEL BIG FISHや最近だとWEEZERのカバーがあるが、その代表的なシンセフレーズを生かしたPitbull ft.Christina AguileraのFeel This Momentなど彼らの看板ソング「Take On Me」は全体的には打ち込みビートの上に乗っけたきらびやかなシンセ(シンセサイザーって伝わるか…)サウンドがメガヒットとなったのは1985年(昭和60年)の頃である。

YouTubeの無かった時代、音楽シーンはMTVに代表される様に映像を全面に押し出してプロモーションしていくトレンドが真っ盛りでありました。
ラジオのオンエア回数のみならずフィジカルの売り上げをプロモーションビデオが後押ししていく形です。映像を保存するといえばデータではなく「ビデオテープに録画する」がスタンダードだった時代です。
今回はその「映像」に焦点を当てたお話です(と言っても私のnoteは雑多な内容なので今回も何もこれっきりかもしれませんがてへぺろ)。

現在(2021/2)YouTubeにa-haの公式チャンネルがあり、そこに上がっているコンテンツに上記の「a-ha - The Making of Take On Me」があります。
ボーカルのモートンやPVに出演していた女優さんの現在のお顔を見れば流れた歳月のほどが分かると思いますが35年くらい前の曲なんですね、Take On Meって。
The Making Of〜は出演したメンバー以外にも裏方さんのお話や、実はヒットしたのは再リリース後で、初リリース時のPV映像なんかもちょっと観れて面白いです。中でもヒットしたPVの舞台となったロンドンのサヴォイ・カフェに主人公たる二人が時を経てインタビューに答えている様子などはなかなかです。

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曲やアーチストが好きな方には全く面白くないかもしれませんが、PV制作の裏話は私のツボ。Take On MeのPVを見たことのある人なら、あの「ヒロインが迷い込むマンガの世界」観をわかっていただけると思いますが、技術的には「ロトスコープ」という技法が使われています。それもマンガの世界に入ってからは途中途中でマンガ化してない映像を使うなど、なかなか目が離せない作りになっています(文字化するとわからないと思うので写真でどうぞ)

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上の写真は実際の撮影風景です、これを見た後で実際のPVを見てください。マジックのタネ明かしみたいで粋じゃないかもしれませんが、わたくし、こういうの大好きなんですね。「どうなってるんだろう?どうやってやってるんだろう?」ってヤツです。
ロトスコープはディズニーのアニメにも使われたことのある方法で、撮った後の映像をトレースしてアニメ化するものです。なので結構人力(じんりき)が必要ですけどその辺の苦労話もMaking of 〜内で聞くことができます。

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歌もまたものつくりであるとして、PVもやはりものつくり。
そこに遊び心やアイデアと「しんどいけど見た目に現れないような効果を与える」作業の時間が加わる事で、Take On MeはMTV時代も相まってメガヒットとなりました。その後、ピクサーに代表される様なVFX技術の向上によりコンピュータグラフィクスが映像の世界を席巻するわけですが、なんでもできる魔法の力は想像力があってこそ生きる、というのはわかっていただけるのではないでしょうか。
今日はTake On Meを取り上げて見ました。
知ってる人も知らない人も今夜は「んトーキンなウェイ♫」してください。
では!


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