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4. 風俗嬢として「儲ける」をきちんと知っておこう

俗で働くのはお金を得るためです。短期的な金額で言えば、1時間当たりの収入だけに着目すれば、かなり単価のよい仕事です。もちろん、そこには様々な大変なことがあるからですが。

風俗嬢として活動していくうえで、「儲かっている状態」というのをきちんと理解しておくことが大事です。一番初めに書いた通り、風俗嬢というのは人生の前借ビジネスです。ある程度、年齢を重ねてしまえば、ほとんどお客さんがつきません。基本的に若いうちにしかできない職業です。

このような人生の前借型ビジネスにおいて、「儲かっている状態」をきちんと理解し、「儲かっている状態」を維持できていないと、そこに残るのは不幸だけです。風俗にべったり染まり、お金の蓄積も、技術の蓄積も、なにもなく、ただ年をとっただけの女性になってしまうと、そこから人生を覆すのは本当に大変です。

風俗嬢として「儲かってい状態」を正しく作り、きちんと自分に投資したり、未来のために貯蓄したりすることが本当に大事です。人生の前借をきちんと活かせていると言えます。

風俗嬢にとって儲かっている状態というのを、まず定義します。儲かっている状態を考えます。儲かっている状態とは、一般的な商売で言うところの、損益計算書上の利益が出ている状態です。どのような状態かというと、


   姫として得た収入ー姫をすることによる支出


これが、プラスになっている状態です。

姫として得た収入とは、基本的には、お店で働いて得たお金です。しかし、最近は売れっ子姫になれば、SNSや課金型システム等で、別途収入を得る方法も出てきました。場合によってはYoutubeで儲けることもできるかもしれません。ただ、身バレの問題もあるので、バレたくないよという場合、可能な仕事の範囲は、かなり狭くなります。どちらにしろ、それほどバリエーションはありません。

むしろ重要なのは、「姫をすることによる支出」です。姫をすることによる支出とは、姫を続けるにあたって必要な費用です。メイクや衣装、体磨き等に必要な費用はもちろんのこと、ストレス解消や自分を維持するための費用なども含みます。この中で、最も大きな問題になる費用は、姫をやることによって生じる無駄遣いです。姫収入が多くなり高い家賃のところに住んだり、ブランドものを買いあさったり、ホストにお金をつぎ込むことは、「姫をすることによる支出」に含んでください。

これは、とても重要な点です。多くの姫が「イロコイ営業」をするように、ホストも「イロコイ営業」をします。皆さんが、お客さんとの関係を「恋」ではなく、「金」と考えるように、ホストも同じです。「金」と考えなくては、夜の世界で勝ち上がれません。

とりあえず言えることは、「俺のために店で金を使って」は、単なる営業活動ですね。2人のためなら貯金をした方が、圧倒的に資金効率が良いです。夜のお店できちんと成り上りたいなら、恋人に金を出させるのではなく、どうしたら売れるかを考えます。どのように考えたって、合理的に2人のためのお金ではないのですから。と、脱線しましたが、言いたいことは、ホストは経費です。

さて、ファイナンスのテーマですので、数字で考えてみましょう。

例えば、姫が頑張って稼いで、月収入が300万円とします。この時、ホストに280万円貢いだうえで、月の生活費は20万円とします。この場合、

 収入300万円-ホスト280万円-生活費20万円=0円

つまり、姫としては何も稼いでいないということです。姫として働くなら、この利益の部分をいかに多く増やすかを考えるのが儲かっているか?です。姫は大変な仕事なので、いくらかストレス解消費用がかかるのは仕方がありません。しかし、あくまでファイナンス的にプラスになっていることが大事です。ここで、一つ意識していただきたいのは、「1か月あたりのプラス」をいくらにするかを考えておくことです。20万円ですか?50万円ですか?100万円ですか?きちんと数字で決めておくとよいでしょう。目標にむけた努力ができるようになるので。

ちなみに、補足ですが、借金を返しているという場合、この利益から返すことになるのですが、それは「儲かっている」と考えられます。というのも、背負っている「マイナス分」を減らしていますので、姫の価値がプラスに転じているからです。

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