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藤井風と花〜半年前に書きかけたnoteを見つけて〜

 『花』について書こうとしたら見つけた書きかけの下書き。

『何なんw』
 花咲く街の角誓った
『優しさ』
 花の咲く季節が戻ってくる
『まつり』
 花祭り 夏祭り 何でも好きに選びな あなたの心の中咲かせな
『ガーデン』
 花は咲いては枯れ

 何を書こうとしてたんだっけ(おい)…意外と「花」という言葉が出てくるということが言いたかったのかな。どの曲も春に咲き誇る花をイメージさせるけど、どこか季節の移ろいも感じる。ただ、『ガーデン』では「花は咲いては枯れ」と「人は出会い別れ」が呼応していたり、何かに心奪われても果てるまで守り続けたいものとして「ガーデン」が描かれていたりして、花というより人(人生)を表しているように感じる。


 今回はタイトルが『花』。


 まず、イントロ最初の1秒「タタタタタン」が大好き。ドラマの主題歌イントロ大事!『東京ラブストーリー』の「チャカチャーン」を思い出す。風くんのアイドル"ジュリー"こと沢田研二さんの編曲などで知られる船山基紀さんの記事を以前読んだことがある。船山基紀さんが「イントロが命」とおっしゃっているようにジュリーの『勝手にしやがれ』など、とても印象的なイントロが大好きでアカペラで歌う時もイントロから口ずさむ。 


※2023/10/21追記 風くんのピアノカバー『勝手にしやがれ』貼り付けさせていただきます。このイントロ本当に大好きです。


 歌詞もいきなり「枯れていく 今この瞬間も 咲いている 全ては溶けていく」…咲く前に枯れるが耳に入ってきてインパクト大。サビの「しわしわに」もまた強烈に耳に残る。この後「タタン」と手拍子を打ちたくなるところが好き。「しわしわに萎れた花束 小わきに抱えて」…萎れた花束は普通持たないよね、しかも花束はなかなか小脇に抱えないよね、これは外側にある「永遠に変わらぬ輝き」を必死に探すあまり、手元にある花束がしわしわに萎れてるよということかなと感じる。人も花のように儚く尊い存在だから、本当に咲かすべきは「内なる花」だよねと優しく寄り添うように教えてくれる。"Workin' Hard"でも感じたけれど、人は生まれた瞬間から死へと近づいている。長くてもせいぜい100年あまり。宇宙の時間からすれば一瞬だ。外側を磨くより内なる花を咲かせたい。


 間奏も柔らかく、途中の「タッタラッタ タッタラッタ」がかわいくて、思わず体を揺らしながら笑顔になる。聴くだけで若返る感じ。


 「さりげなく 思いを込めてみる やむを得ず 祈りを込めていく」…この後ろの音が時計が時を刻むように聴こえる。風くんの歌に込めるメッセージはほぼ一つ(Billboard Japan インタビューより)、儚い命だからできるだけ早く、できるだけ多くの人に伝えたいということを意味しているのかな。「やむを得ず」の「得ず」には「〜できない」という意味があるから、「やむを得ず」は「やめることができない」と解釈したい。風くん自身も「わしの歌は大体祈っとる(武道館ライヴより)」と言っているように祈りを込めることはやめられないと思う。というか、いつも祈りを歌にして届けてくれている。心地よいメロディと歌声で知らず知らずのうちにその大切な祈りを覚えてしまうから、ここぞという時にここぞという言葉がメロディとともに頭に浮かぶ。私はそれに何度も救われている。「やむを得ずぅ〜ぅぅぅ〜」も好き。


 「誰もが一人 全ては一つ」生まれる時も死ぬ時も一人。でも、全ては一つ。そんなことあるかいと突っ込みたくなるかもしれないけど、「色々な姿や形に惑わされるけど」全ては一つなんだよ。イメージは『スイミー』でちっちゃい魚が協力してみんなでおっきな魚になるみたいな感じかな。


 うちの長男(自閉症&知的障害ありの永遠の3歳児)は、放課後等デイサービス(障害児専用学童保育みたいなところ)からも預かり拒否されるくらい、なかなか手のかかる子だが、3月から学校を卒業して生活介護の作業所(卒業した翌日から通えます)に通っている。少しずつ(うちの子も職員の方も)慣れてきて、嫌がらず通ってくれているのでひとまず安心。昨日は、卒業した特別支援学校で開催された卒業生対象の音楽会に参加した。サックス四重奏で、知っている曲や打楽器(タンバリン、カスタネットなど)で参加できる曲もあり楽しんだ。帰りに先輩(Aくん)のお母さんに話しかけられる。Aくんをうちの子と同じ作業所に通わせたい、Aくんもうちの子がいるならと言っているから通っている曜日(うちの子は2か所の作業所を並用中)を教えてほしいということだった。もう一人別の子からも時々一緒に遊びたいとお誘いを受けることがある。うちの子には一生友達や恋人もできないばかりか、親以外の誰かと余暇を楽しむなんて無理だと思っていたので、こうして誰かに必要とされるのは本当に驚きで、とても嬉しいことだ。人は色々な姿や形をしているけど、誰しも誰かに必要とされ、助け合いながら生きている。みんなが自分の周りの人にほんの少しの幸せを与え合えば、めぐりめぐってみんな幸せになれる。そういう意味で全ては一つなのかなとようやく思えるようになってきた。これも風くんのおかげ。


 「誰もがひ〜とり〜 全てはひ〜とつぅ〜うぅぅ〜えぃ」の「えぃ」が優しくもほんのりやんちゃな「ぇ゙ぃ」みたいなところが好き。「いつの日か全てがかわいく思えるさ」この歌そのものがかわいく思えるさだよと突っ込みたくなりつつなぜか泣きそうになる。未だに手をつなぐし、「おああああん(お母さん…"あ"が多めにつく。多分全部母音で話すから何回言ったらいいか分からなくなる&注意喚起)」と寄ってくる長男の全てをかわいく思えるほどには至っていない(荒れる時は荒れるので)が、一日に何度もかわいいなぁと思える瞬間があるのは幸せだ。


 「私は何になろうか どんな色が」のファルセットが沁みる。その後の「いい」が地声(?)になるのもいい。「探しに行くよ 内なる花を〜〜〜ぉぉぉ」めっちゃ探しに行くところ好き。そう簡単には見つからない感じ。その後のピアノ、コーラス、ドラム、そしてラスサビ前の「ふぅ〜〜〜っっ」好き。ラスサビはやや力強くでも柔らかく。最後の「内なる花を〜〜〜」のフェイクにかぶせて「my flower's here」のリフレインがこれまた優しく柔らかく包みこんでくれる。マ行、ハ行の響きが心地よい。ここにあるのになかなか見つけられない「内なる花」を咲かせたいと思わせてくれる。


 そして、ニューヴィジュアルが届いたので早速サムネに採用させていただきました。『花』のMVはこの感じでくるのでしょうか。花の化身かはたまた天使か。楽しみです。


※2023/10/19 追記 一昨日、誕生日(7/11)の花ってなんだろうと調べてみた。ハイビスカス、アカンサス、フクシア、ルリタマアザミ…ハイビスカスしか知らないな。その後、風くんのニューヴィジュアルがフクシアの花みたいだという投稿を見る。フクシア…あ!誕生日花だ!ちなみに花言葉は「つつましい愛、信じる愛」だそう。そして、今年の7/11に届いた Kuala Lumpur【Recap】も "Flowers" で、誕生日のお花をいただいた気分になって喜んだ。もしかして、『花』ができたお祝いを兼ねてたのかな。それとも、「いちばんすきな花」ってドラマの主題歌作ってるよ〜ってお知らせしてくれたのかな。ずっずダイアリー(「アジアツアー八日目」)でもクアラルンプールに向かう機内で曲を書いてるってお知らせしてくれてたな。ご縁を感じて泣けてきた。ありがとうございます。


※2023/10/22 追記 長男(18歳)のかわいいエピソードを一つ。彼は切り干し大根と人参と油揚げの煮物が好きだが、このおかずを「にんじん」と言う。多分他のものは何か分かりにくいからだと思う。そして、言葉だけでは伝わらないことが多いので、身振り手振りを加えるが、「にんじん」と言いながら自分の人差し指をもう片方の手で握って「にんじゃ」のポーズをとる。これが風くんに匹敵するくらいかわいさ満点。風くんの歌う「みんな同じと気付いた時から 僕らはみな等しく光ってる(『grace』より)」を思い出す。こんなふうにちょっとした幸せな時間も風くんと共有しているような気持ちになって、幸せ倍増。本当にいつもありがとう。


※2023/11/4 追記 ずっずさん、ダイアリー(「花」)で答え合わせありがとうございます。以前アプリの通知が遅れると呟いたことがあり、それに配慮してくださったかのようなXでのお知らせもありがとうございます。私もピアノデモ好きすぎます。ピアノ弾き語りバラードバージョンも、インストバージョンも好きです。他にもいろんなパターンを弾いてくれたと書かれていたのが気になります。ドラマの中で聴けますように。最後に私のポストも記念に貼り付けさせていただきました。


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