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地方店イベントDUDE RANCH

今年の8月10日に行った当店初のイベントの事を書き記しておく。事のきっかけは8月8日は808で八百屋の日であるとし、店名が和訳八百屋であるのでそこで何かしたいなぁと考え出した事が始まり。そして直近の土曜日である10日を選びコンセプトを練っていった。

イベントのお誘いなどは何件か声をかけて頂いていたのでその人たちと一緒に何かやるという選択肢はもうあったんだけどただやるだけでは面白くないなと思っていて何かオリジナリティのある企画案で腑に落ちるものを考える日々が続いた。

ある日お風呂に入っているときにふと落ちてきたアイディア。それがDUDE RANCHであった。DUDE RANCHは世界恐慌に陥った際にアメリカの牧場が始めたイベントの名前で要約としては観光牧場である。時は1929年位だっただろうか。世界恐慌のあおりを受け不況に陥った牧場主は東部の富裕層を夏季休暇で牧場で過ごしてもらおうと始めたイベントである。

当時はまだデニムは一般に広まっていなくいわゆるカウボーイ達や作業着として履かれていた時代らしく東部から来た富裕層達は彼らと同じ格好をして休暇を過ごしたと言われている。そこに目を付けたLevi'sはDUDE RANCH用のITEMを製作する。それがレディース初のデニムと言われるLevi's 701。後にマリリンモンローが履いたことで今でも値がつく伝説の品番だ。

そんな話が頭の片隅にあって自分の店は田舎だしお盆前という時期だし東京から実家に帰る人達を東部の富裕層に見立て段々とリンクしていく。そこで出店者様に普段扱っていない商品やメニューには無い商品をDUDE RANCH用アイテムとして製作して頂きお披露目の場となるイベントにしようと流れが決まった。

それが後にメニュー化されてもいいし何か新しいきっかけになると出店側にもやる意味が出てきて面白いなと考えるがやはりその作業は大変なのでみんな出てくれるかなという不安しかなかった。

叩き台の企画書を作って声をかけてくれていて方を中心に自分が出てもらいたい出店者の元を周りお願いをした。当店の設計をして下さった建築事務所さんや珈琲屋さん、ハンバーガー屋さん、植物屋さん、これから出店を控えるお店、アクセサリーブランド、隣県のセレクトショップ、有機野菜農家さん。みんな賛同してくださりこのメンバーと開催することが決まった。

大きなテーマとしてここでしか買えないものが集まるマーケットという名目だ。その日の為に皆が製作したアイテムが揃う。もちろん私も初のオリジナルを作ったり、KIDSの古着をこの日の為に集めたり、取り扱いのあるアクセサリーブランドと別注商品を作った。

そんなイベントを初めてやってみてたくさんのお客様にご来場いただいた。楽しんでいただけたのかとか行き届かない点も多々あったのでは無いかとか正直なところお客様がどう感じていたのかは今でもわからない。出店して下さった方達のお客様もわざわざGGSまで来て下さったおかげで盛り上がっていたように私は感じている。反省を踏まえまた来年どうするか今も考えている。


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