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GAMBSのNEW EP "ONE NIGHT ALONe"のバックグラウンドストーリー

初めに

みなさんはじめまして。GAMBSというバンドでボーカル、作詞作曲をしているFumiyaです。

今回は、僕たちのバンドのNEW EP "ONE NIGHT ALONe"の裏設定的なストーリーを共有したいと思います。
なぜ共有するかと言いますと、僕らの楽曲をより深く楽しんでいただきたいからです。
ただそれだけです。
もちろん楽しみ方は人それぞれですが、ふと僕たちの魅力を十分に伝えられていないのでは?と疑問が浮かびました。
なので、文章にしてこの作品の魅力を伝えようと思いましたので共有させてください。
あまり導入でたらたら書いても仕方ないのでこの辺にしておきます。
note初投稿で拙い部分もありますが、多めに見ていただけると嬉しいです。

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<独りぼっちのとある夜の話>

〜CHAPTER〜
1.DRIVE AWAY
2.BRIEF HEAVEN
3.LULL
4.NOVA
5.BLUE HOUR



青年("自分"を反映したもう1人の自分。自分であって自分でない存在)は怠惰な自分に嫌気が差し、ふと思い立ち車を走らせる。目的地は決めずに。好きな音楽をかけて徐々に気分が高揚していく。

-DRIVE AWAY- 

気分は最高潮。独りの時間は誰にも干渉されず、自由だ。他人とのコミュニケーションは疲れる。余計なことまで気にしてしまうし、自分の態度、言動は適切であったか不安になり、猛省を繰り返してしまう。今はそんなことも忘れて、お気に入りの音楽と共に思うがままに車を走らせている。しかし、それは束の間の天国であった。

-BRIEF HEAVEN-


「気分」というものは非常にエゴイスティックなものでありながら、自分でもコントロールし難い。冷静に独りぼっちの夜を客観し始める。自分独りではこの「なんでもない日」を十分に満喫することができない。意味のある日に変えることができない。いや、意味なんてなくてもいいのかもしれない。そんなことを思いながら窓の外に目をやると、山の中腹にある展望台に辿り着いていた。一息つくために車を停め、重い足取りでゆっくりと階段を登る。なんて事のない夜景が広がっていた。星空は少しばかり綺麗に見える。柵によりかかり静寂の間を噛み締める。

-LULL-

静寂というのは有意義だ。情報が入ってこない分普段思い付かないようなアイデアが湧いてきたり、自分を見つめ直す時間を作れたりと、非常に生産性のある状況だ。ただ同時に、なんとも言えない切なさや侘しさに襲われる。これは、人の本質なのではないかと思う。
太古より人は「何かが無い」ということに不安を覚えるように刷り込まれているのである。だが、そこに「落ち着く」という感情が生まれ始める。それは「何か」が飽和しているのが「当たり前」になってきた文明発展により生まれたものであると思う。太古の感覚に戻っていく自分はまるで文明から切り離されているようだった。そんな妙な切なさを感じた青年は恋文を脳内に綴らせていく。まるでその切なさを増幅させるかのように。
 感受性のアンテナがビンビンに発達した青年は、今自分が愛し、信じる事ができるのは音楽だけなのではないかと思い始める。そこで、本当の意味で人を愛せたことがないことに気づく。またそれは、自分を本当の意味で愛せていないことに帰する。自分を愛せない者が他人を愛することなどできないからだ。そこで青年はある決意をする。

-NOVA-

音楽への恋に溺れている自分を愛し、その上で他人を愛すことができたら幸せだと。他人を本当の意味で愛すことができるように頑張ろうと。そう決意をした青年は車に乗り込み、颯爽と展望台を後にする。あたりは少し明るくなり、風の匂いが増したように感じた。

-BLUE HOUR-


不思議な夜だった。とても数時間のこととは思えないような濃い時間を過ごした。さっき起きたばかりの事なのにもうあの時に戻りたい。あの空間に浸りたい。でも、誰かに会いたい。そんな思いを馳せながら、青年はこの「独りぼっちの夜」を脳裏に深く刻み込んだ。その瞬間に、鏡が割れたような音がした。景色が散っていく。その美しさは非常に形容しがたいものであった。そして、何かと一体化していくような感覚が訪れた矢先に気を失う。気がつくとそこは、自宅の車庫だった。ハンドルは握ったまま。今まで見ていたものは「現実」なのか、はたまた「自分」が作り出した「幻想」だったのか。いずれにしても最高な一時であった。朧げな記憶にそっと蓋を閉じ車を後にする青年の目は、徹夜をしたとは思えないほど潤んでいた。

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最後に

いかがでしたでしょうか?
実は今まで出した楽曲の中にもこういった裏ストーリーを内包するものがあります。
後々、そちらの方も共有できたらなと思います。
想像力を掻き立てるような抽象表現も魅力的ですが、その想像の答え合わせのような感覚で意識の共有ができるのもまたおもしろいですよね。
この記事を読んで、より楽曲を楽しむことができたなら幸いです。
これからもちょくちょく投稿していこうと思うのでチェックよろしくお願いします。

ONE NIGHT ALONe


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