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手帳を書くことがめんどくさい時は、使う目的を見直し、マイルールを作る。

 私は書くことが好きで、よく手帳を書いている。長い文章を書くときは、編集のしやすさからパソコンで書くことが多いけれど、最初に頭から吐き出すのは、やっぱり紙が好き。

 指先やペン先から文字を書くことで、なぜかすっきりして、心が整う。
 好きな文房具を机周りに置いておくと、気分が明るくなる。新しいノートや手帳を買うと、いつも心がスキップを始める。


 そうはいっても、手帳をずっと同じように続けることが、私はなかなかできない。一度、その手帳の目的を決めたとしても、気づいたら放置していた、ということが、私にはよく起こる。生活リズムや環境によって、使わなくなってしまった。

 そうなると、手帳を開く頻度が下がって、頭の中がゴチャゴチャしてくる。やるべきこと、やりたいこと、欲しいものなどが整理できなくなる。


 そうなると、例えばこんなことが起こる。

 疲れた日に衝動買いをしたものの、後から考えれば、特に必要のないものだった。そのお金があれば、本当に自分が欲しくて満たされる「欲しいもの」が買えたかもしれない。買う前に調べておけば、本当に自分にとって良い商品を買えたかもしれない。

 この日までに、やらなきゃいけないことがある。でも、とりあえずスマホメモに適当にメモしたまま、面倒で放置してしまう。「ああ、これをやらなきゃいけなんだ」と、常にタスクが頭の中に置きながら過ごすことで、心に余裕がなくなる。タスクをやる時間を取ろうとも思えず、行動に移せない時間ばかり伸びて、中途半端な時間を過ごしてしまう。結局、そのメモは他のメモに埋もれて、ギリギリになってしまい、達成感も自己肯定感も下がる。


 書くことをサボると、私はこういうことがしょっちゅう起こる。「これは良くない」と思って、もう一度、手帳の使い方を見直してみた。

 「どういう時に、何の記録をつけておきたいか?」と深掘りしてみると、案外、必要のないことを書いていたり、自分にとって重要なことを置き去りにしていたりする。


 例えば、私はバーチカル手帳を使っている。
 以前は、その日にやったタスクも、支出も、全部詰め込んでいた。記入する分には楽なのだけど、だんだんごちゃごちゃしてきて、その手帳を開くことがストレスになってきた。

 だから、「本当にバーチカルに書きたいことは何か?」と考え直してみた。そして、自分だけのマイルールを作ってみた。

 まず、睡眠の記録をしたい。起きた時間と寝た時間に線を引いて、わかりやすく可視化する。
 食事をした時間に、「B(朝食)、L(昼食)、D(夕食)、S(間食)」と書き込む。
 これで、規則正しい生活をしているか、意識できるようになった。

 年間ページにマーカーで、月経の日に線を引く。特に症状が重かった日にはマークをつけておく。大きな体調不良を起こした日も、年間ページに簡単に記録する。これで、季節ごとの自分の体調のサイクルがわかってくる。

 最近習慣にしたいこととして、「朝、白湯を飲む」「朝晩のスキンケア」がある。それはバーチカルの空いているスペースに、できた時に書き込む。

 時間が決まっている予定があれば、忘れないように書き込んでおく。
 好きなことに使える時間がわかって、その中で「何をしようかな」と考える余白も心に生まれる。

 こういったマイルールを決めておけば、疲れた日、余裕のない日でも、何も考えずに記録していくことができる。


 無理して合わない方法を続けて、書くことをストレスにする必要はない。
 合わない形はスパッとやめることで、自然と、「自分が快適に生活できるための書き方」が、見つかってくるような気がする。

 手帳やノートの目的は、あくまで、自分の生活のサポートをしてもらうこと。「使いづらいな」「手帳を書くのが面倒だな」と思った都度、今の自分が使いやすい形を探っていくことが、手帳を続けるコツなのかもしれない。

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