今日見た夢のはなし

社会人になって1ヶ月が経とうとしている。

「遅刻は査定に響きます」。
入社式で聞いた、人事からの恐ろしい一言。

周りからの評価を人一倍気にする私は、絶対に遅刻したくない!!という感情で毎晩目覚ましを3個セットしている。もともと朝が弱く、スマホの目覚まし程度では絶対に起きられないのだ。

大学時代に寝坊した回数は数え切れない。酒を飲んだ次の日はもちろん起きられず、「授業、昼からでいっか〜」と軽率にサボる、絵に描いたようなクズ大学生活を送っていた。
しかしそんなことはもう許されないのである。

こんな私でも今のところ無遅刻で社会人生活を送っている。
しかしGWに入ったばかりの今朝、恐ろしい夢を見た。

朝、職場近くのコンビニに寄り飲み物を買う。しかしレジのトラブルで会計がかなり遅くなってしまった。

あと5分足らずで定時を迎えてしまう。コンビニから職場までは3分ほど。私は走った。

しかし焦って道を間違えたのか、目の前には全く見覚えのない風景が広がっていた。あと3分で始業。これはまずいとGoogleマップを開きながら走る。

しかし足が鉛のように重くて思うように走れない。50メートル走10秒台の私だが、これでは20秒で50メートルを完走できるかも怪しいレベルだ。

足が重くて重くてスローモーションのようにしか動かない。
なんで動かないんだよ、足!と半分キレながら、遅刻の恐怖で半分泣きながら、街を彷徨っていたところで目が覚めた。

あ、夢か。良かった…と安堵してすぐ、夢占いのサイトを見る。
変わった夢を見たとき、その夢にどんな意味があるのか調べるのが私の習慣なのだ。

「夢の中で一生懸命走っても前に進めない時、努力の割に成果が上がらないことを暗示しています」

検索結果を見て思わず布団にスマホを投げつけた。

この夢を見た前日、仕事の勉強会に参加し、これからの目標ややるべきことを再確認したところだったのだ。

「お前今のままだと成功しねえよ」
と夢から警告されたようで、悔しいような悲しいような、何とも言えない気持ちで朝を迎えた。

夢の中と同様、足は重いままだった。

努力の方向性を見直さなければいけないようである。

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