194 ふむもくの心をほぐす5つの方法
一日一日をたっぷりと生きていくより他は無い。
明日のことを思い煩うな。
明日は明日みずから思い煩わん。
きょう一日を、よろこび、努め、人には優しく暮らしたい。
これは太宰治の『新郎』の冒頭部分にある言葉です。
「たっぷりと生きる」という表現が素敵ですよね。
私は仕事が予定通りに進まなかったときや心配ごとがあるとき、ふとしたことで焦りを感じるときにこの言葉を思い出します。
「一日一日、たっぷり生きるしかないんだなぁ」
まだわからない先のことにとらわれるくらいなら、まず一日を味わって生きること。
『人間失格』や『斜陽』など人間の深い悩みを描いた太宰治の言葉だからこそ、胸に強く響きます。
とはいえ、毎日は思っている以上にめまぐるしくて、世知辛いことも理不尽なこともあって、誰にも会いたくなくなる瞬間だって、世界中が曇り空に見えてしまうことだってあります。
私自身、物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまう癖があり、思い悩んだ時期がありました。
そう思うのは良くないとわかっていても、考え出したら止まらなくて自分で自分を苦しめていたんです。
そこで、自分なりに「少し心が軽くなったかも?」と思うことを探し始めました。
その積み重ねのおかげで、今では自分の機嫌の取り方がずいぶんわかってきたんです。
メンタルケアの方法は人それぞれですが、今回は私が行っている気持ちをやわらかくする方法を5つご紹介します。
曇り空の心が少しでも晴れますように。
1.詩をよむ―心の疲れを癒したいときに
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