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Vol.1 ネントレ/抜け毛/誕生日

息子 0歳3か月22日、生後113日目。

抱っ子では寝るのに布団に置いた瞬間起きる、泣く。弊息子も赤ちゃん界のご多分に洩れず、背中スイッチやば男である。
だいぶ悩んだ。寝てくれるのはありがたいものの、身動きできない、トイレにも行けない、人間らしい生活が送れない。こんなもんかな、これでいいのかな、抱っこできる期間なんて、彼の長い人生のうちほんの一瞬なんだから。
だけど、やはり長期的に考えてこれが1歳、2歳まで続くのは問題(というか限界)な気がして、ごくゆるく、無理のない範囲でネントレを実践することにした。

やったことは至ってシンプルで、多くのネントレ本に書かれているように、毎日起床時間、お風呂の時間、就寝時間を揃えること、赤ちゃんが眠くなるタイミングを見逃さずお昼寝させること、など。
なかでも、毎日夜の寝かしつけに1~2時間かかっていたので、まずは夜から1人で寝る特訓をした。特訓といっても、授乳後、ベビーベッドに置いて放置するだけの海外スタイル。はじめは30分、1時間とぎゃんぎゃん泣いていて心苦しかったが、1週間もすれば5分くらい泣いたあと1人で寝るようになった。ただ、これができるのは夜だけで、お昼寝はおしゃぶりに頼っている。眠そうにしたらベッドに連れていき、おしゃぶりを咥えさせて添い寝。おしゃぶりだけでの入眠は難しく、手を握ったり頬を撫でてあげる必要がある。それでも、ソファの上で永遠に抱っこしていた日々に比べたらだいぶ楽になった。

初めはおしゃぶりに抵抗があった。抵抗というか、おしゃぶりを使う選択肢がなかった。
妊娠もしていない頃、友人の子どもがおしゃぶりをしているのを見て「へー」と思ったのを覚えている。それも、おしゃぶりを否定する明確な理由も何も持ち合わせていないのに。
新生児期、なかなか寝てくれなくて辛い、と友人にぼやいたら、「うちはおしゃぶり使ってたよ!入眠にはかかせないアイテムだった!」とすすめられ、おまもり程度と思って購入した。
それからしばらくは、夜どうしても寝てくれないときや外出時に限って使ったり使わなかったり。が、昼寝も卒抱っこしようと決心してからは、もうおしゃぶりに依存しまくっている。メリットもデメリットもちゃんと理解した。
あの時、友人からの勧めがなければ、今も街でおしゃぶりを咥えている子を見て「へー」と思いながら、私はソファの上で1日中息子を抱っこしていただろう。大袈裟に聞こえるかもしれないが、毎日狭い家の中で息子と日中2人で暮らす私にとって、それって結構、江戸の貴族と武士くらい、もう生活が変わってくる。

育児って、こういう思いこみとか既成概念を1つずつ捨てて、トライアンドエラーを繰り返しながら軌道修正する、そんで気付いた時にはなんとかなってるって、そういうものなんだなぁと思った。


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産後の抜け毛がやばい。シャンプーの度に抜けてはいけない量の髪が抜けていく。
ちょうど先日、育休中の今しかできないからと思って、人生初のブリーチをして金髪にした。と、その途端抜け毛がはじまった。金髪ハゲ。悲劇すぎる。
だけど、本当の悲劇は、抜けているときより生えてきた時らしい。中途半端な生え始めの毛を抑え込むためのカチューシャかターバンを調達せねば。

夫に抜け毛がやばい、と言ったら、「ええやん。抜けても問題ない。」と言われた。!?!?!?何が問題ない???というか、問題ないの主語はなに!?個人的には大問題なんですが!?妊娠中からこういう温度差けっこうある。まぁ、男と女なんて全く別の生き物なんだからしょうがないよね。、、、とはならない時もバンバンある。

妊娠~出産~育児における、あからさますぎる男女の不平等(妊娠中の悪阻とか命がけのお産とか深夜の授乳とか生物学的にどうにもならないもの)を噛み締めるように実感している。男ってまじ。


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今月、1つ歳を重ねて29歳になった。2、9と並んだ数字を見て、「30歳までに母親になりたい」という願いが叶ったことを実感する。感慨深い。ま、実際は毎日バタバタ育児に追われ、そんな物思いに耽る時間も余裕もないのだが。

2020年から2021年にかけて、結婚して、姓が変わり、住む土地が変わり、家が変わり、仕事が変わり、妊娠して、母になるという変化だらけの1年だった。2022年。育休中の今、家で息子と過ごす時間がほとんどで私自身は変わり映えのない毎日だが、息子はきっとこの1年で、昨年の私の変化を上回ってフルモデルチェンジを遂げているはず。

そんな彼の一瞬一瞬を見逃さないように、まいにち、大切に過ごしたい。これって意識していないと本当にむずかしいんだよね。

今日も息子は爆裂可愛い。


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