ロジシンとクリシンを鍛える

1.必要性

昨今世の中は、「プログラミングスキルが必要だ」「動画を編集できるディレクターの需要が高い」などのハードスキルを備えている人材を必要としている傾向にあると思います。インターネットの台頭により、今まで必要とされていたゼネラリスト人材(様々なスキルを幅広く兼ね備えた人材)ではなく、スペシャリスト人材(一つの専門性に長けた人材)を必要だとし、そのスペシャリスト人材を優遇する企業が増えていることはご存知のことだと思います。

しかし、必要とされるスキルがすぐ取って変わられる変化の激しい時代(VUCAの時代とも言われますね)であり、予測不可能だからこそ、その時代の変化に対応できる人材が必要とされているとも考えられます。

そこで必要、いやむしろ必須とも言えるスキルですが

「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」

このスキルは兼ね備えておく必要があると考えています。

ロジカルシンキングとは、一貫していて筋が通っている考え方のこと。クリティカルシンキングとは、批判的思考のこと。

なぜこれらのスキルが必要かというと、これからの時代はたくさんのスキルが必要となっていくと考えられるため、スキルのキャッチアップ速度の向上が必要とされたり、人本来のコミュニケーション力などがより一層問われると考えられるから。

つまり「人本来のOSのアップデートが必要となります。」

ぜひその背景を踏まえた上で、ロジカルシンキング・クリティカルシンキングを習得し、市場価値の高い人材を目指していきましょう!!

cf)僕自身、だいぶ感じていたことですが考えが浅いなと感じる部分が多々あります。お恥ずかしながら読書量を増やせば頭が良くなるとかよく聞いていたのでそれを継続していたのですが、どうも改善されている気がしないのです。最近気づいたのですが、この問題は知識量でカバーできるものではなく、知性を磨くことにより考えが深まっていくのです。その意味でも、「ロジシン・クリシンを磨く」=「知性を磨く」ことになります。


2.ロジシンとクリシンの概要

まず大前提、このロジシンとクリシンですが、

先天的なものと悲観視しないでください。後天的に身に付きます。

なぜかと言いますと、

考え方が存在し、その手順も存在するからです。

その結論からですが、ロジシンとクリシンを一気に組み合わせて考えると、

①物事の前提を自分でちゃんと考える(前提ルール)

②深く根拠を調べて伝える(調査・観察)

③自分だけの深い意見を持つ(結論)

この3つの手順です。順に解説します。

①の前提ルールを確認するということですが、ここで「それ本当?」という形で前提を批判する、クリシンを使うのです。

例えば、ケーキ屋さんに行った際に「このケーキ屋さんのケーキ高いね」と言われたとしましょう。

ここで前提を批判するのです。「何を前提にこの人は高いと言っているのだろう。前提をケーキの相場と比較して高いと言っているのか?本当にそうなのか?そもそも素材がめちゃくちゃいいやつを使っているのであれば、安いと言えるのでないか」とかです。

このように前提を批判することがクリティカルシンキングです。

その批判を正しいものにするために、②の調査・観察を行うのです。

ネットでケーキの相場を調べるか、素材が何を使っているのかを調べる。それにより、それが正しいと思える根拠を持ってくるのです。そうして、それをわかりやすく伝える、ロジカルシンキングを使う。

その手順を持つと、自分だけの意見を持てるのです。みんなが高いね~と同調しているときに、「これは安い。なぜなら〜だから」と。

この一例でもわかるように、根拠を深堀り、自分だけの差別化した意見を持つことで、周りに流されず、自分だけの意見が持てるようになります。そして、思考が深い人に近づくことができるのです。

3.転用化

さぁ、ここが本題です。

考え方は分かったと。だが、どう日常から鍛えていけばいいんだ。という疑問が湧きますよね。

ということで、日常に転用化する方法を紹介します。

①「言葉の曖昧さに甘えない」

日常ではよく「あれやっといて」とか、「下から持ってきて」とか抽象的な言葉が飛び交っていると思います。そこを敢えて、具体的にしてみるのです。人に聞くときは、「それってどういうこと?(So What?)」自分で説明するときは、敢えて「2階にある印刷室から〜で使う資料を持ってきて」とか。このように具体的に説明する訓練をするのです。自らに「So What?」を投げかけるのです。

②「全てに自分の根拠を入れる」

よく周りに流されて判断してしまうことってありますよね。確かにそうですね、とか軽々しくいって思考を放棄しているのと同義です。それに、会議のシーンでも「周りの人と同意見です」とか。別に完全否定するわけではありませんが、これに全て根拠を入れてみるのです。すると、自分の中で腹落ちした状態で同意できます。自分の中のロジックで、理解する過程を入れるのです。そうすることで自分で判断したことになります。それは自分の人生を歩むことにも繋がっていくと思います。

4.まとめ

これがロジシンとクリシンの基本的考え方です。

①物事の前提を自分でちゃんと考える(前提ルール)

②深く根拠を調べて伝える(調査・観察)

③自分だけの深い意見を持つ(結論)

この手順を辿ることを習慣化する。そして、自分だけの意見を持って生きていく。ぜひ皆さんも活用してみてください。







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