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完璧でなくとも理想を追い求める〜ラグビー選手×くず餅職人〜

こんにちは!
船橋屋noteチームの月岡です。

今回はなんと初の対談記事!(パチパチ)

対談して頂いたのは、船橋屋くず餅職人 穴田祥平さんと、ラグビーチーム"シャイニングアークス東京ベイ浦安"の小泉将選手です。

船橋屋は共に価値を生み出すことを目的に、2021年にラグビーチームとパートナーシップを結びました。

それぞれの道を極めていく2人。
ここでしか聞けない話も盛りだくさんでした。

※今回の対談のきっかけになった「ラグビー×和菓子屋」の共創セッションはこちらにまとまっております。

好きが導いた運命


───まずそれぞれの道を目指すことになったきっかけを教えてください。

小泉:昔、近所のお兄さんがラグビーをしていたことがきっかけです。ラグビーを始めてから競技の楽しさやぶつかり合うことに魅了されていき、小学校の卒業アルバムの将来の夢にもラグビー選手と書いていました。今33歳なので…シャイニングアークスの社員選手として11年目、ラグビー歴は29年です。

───人生のほとんどをラグビーに捧げているのですね!

小泉:何よりラグビーが大好きで続けていたら、こんなに長くなっていました。

穴田:僕も33歳です。社歴・職人歴共に11年です。小泉選手とは同い年で社歴も同じですね!実は就活を始めるまでは船橋屋のくず餅を知らず、どちらかというと洋菓子派でした。でも知らなかったからこそ、初めて食べた時に美味しさに衝撃を受けて。その感動の振り幅があったからこそ、自分が作りたいと強く思えたんです。もし昔から馴染みがあったら、自分は食べる側で作る側になろうとは思わなかったかもしれません。

小泉:穴田さんのお話聞いていると、なんかもう本当に運命…って言葉しか出てこないです。

───お2人とも素敵な縁が重なって今があるんですね。

理想に近づくために努力し続ける


───別の道を極めているお2人ですが、早速共通点がありましたね!それぞれご自身の仕事に向き合う上で大切にしていることを教えていただきたいです。

穴田:継続していくことを自分の中で大切にしています。その中で突き詰めてもっと上手くなるには、よりよくするためにはどうしたらいいんだろう、というところを日々工夫しています。くず餅作りは終わりがないと言われているので、そこも魅力に感じたひとつです。

───強みと好きが掛け合わさった感じですかね。

小泉:穴田さんの話を聞いていると、自分自身も同じ考えだなと思います。途中で投げ出すのは好きではなくて、選んでやっている以上、自分に責任があると思っています。その時に自分が一番強いと思ってプレイすることを大切にしています。現実はどうかというより、試合に出るからには自信を持つこともひとつ責任かなと思っています。

穴田:そういう意味では、極めていく過程のアプローチは違う部分もあるかもしれません。理想の職人像があるのですが、だからこそ“ これでいいのか”と自問自答することも大切にしています。

───自信を持って突き進む小泉選手と一歩一歩確認しながら進んでいく穴田さん。理想を求める過程でアプローチの違いがあるのはおもしろいですね。

穴田:もちろんお客様にお届けするくず餅には自信を持っていますが、今の自分の技術には過度な自信を持ちすぎず、ひとつひとつ着実に進んでいくことが自分を成長させていると思っています。

小泉:理想に近づくために努力し続ける。理想を追い求めないとどこかでこれでいいや、ってなってしまいそうで。それでいうと自分は不安になったら理想を追い続けるのが難しい気もしてしまうので、そこは性格の差を感じます(笑)

穴田:理想を追い求める部分、すごく共感します。完璧ではなくて理想があって、そこに少しでも近づけるように努力する。自分自身も大切にしていることです。

ー理想の選手像、職人像がそれぞれあるのですね。

ラグビーの試合直前にくず餅

※栄養士の方にも推薦していただき、昨年よりJAPAN RUGBY LEAGUE ONE2022の期間中、選手の皆様には毎回試合の前後にくず餅をお召し上がりいただいておりました。

───くず餅ですが、小泉選手が初めて召し上がったのは今回の共創パートナーシップがきっかけでしたか?

小泉:そうですね !甘ったるすぎず食べやすくて美味しい!というのが最初の印象です。罪悪感がないので試合前の小腹が空いた時の軽食にもなりましたし、試合後のエネルギー補給にもなりました。 

ーくず餅職人が作ったくず餅を選手の皆さんに試合前にお召し上がりいただいて、なんだか繋がっていく感じがしますね。

穴田:選手の皆さんは、特に健康面に気を配っていらっしゃると思うので、選んでいただきありがたい限りです。

小泉:そうですね。シーズン中に摂り入れても違和感なく食べられましたし、何より嗜好品としての美味しさも抜群、バランスの良いものだと思っています。普段甘いものをそこまで食べないラグビー選手ですが、2つ持ってく人がいたりと取り合いになっていました(笑)

くず餅職人からラグビー選手に繋がる 船橋屋のくず餅

チームへの感謝が大きな糧に

───チームや組織の中で道を極めていくのは、様々な葛藤もあるかと思います。心がけていることはありますか?

小泉:実は、元々は個人で勝つことに重きをおいていたのですが、社会人チームに入ってからはチームで勝ちたいという思いが強くなりました。自分をチームメンバーとして採用してくれた人への感謝に気づいてからは、その認識が大きく変わったと実感しています。

穴田:私も、入社してすぐの頃にたくさんフォローしてもらい、その時にくず餅は1人では作れないのだと気づくことができました。自分が手を抜くと、のちの工程に響いてロスが出てしまいます。例えば、布敷きも枠をはみ出て敷いてしまうと反対の人が直さないといけなくなってしまったり。

───お二人とも個人と集団の認識をそれぞれした上で、感謝の気持ちを忘れずに取り組んでいらっしゃるのですね!

くず餅製造の工程の中ではじめに習得する「布敷き」

───布敷きの工程は先ほど小泉選手にも体験していただきましたがいかがでしたか?

小泉:布敷きはスピードも綺麗さも求められるということで、思っていた以上に難しかったです。勝手な職人のイメージで「自分はこれを極めていく」というものがそれぞれあるのかなって思っていたのですが、くず餅作りもチームスポーツのような一面があるんですかね。

ファンと一緒にもっとより良くできる


───最後に、これからやりたいことや目標をお伺いしたいです。

小泉:コミュニティの場作りをしていきたいです。チームのファンが増えるほどチームって強くなると思っているので、もっとコミュニケーションができる場を増やしていきたいです。船橋屋さんもファンの方の声を聞いてブランド作りをしているというのを聞いて、長く続いていくためには改めて大切なんだなと気づかされました。

穴田:くず餅ってもっと美味しくできると信じているので、自分の技術を磨くことで昨日よりおいしいくず餅を作っていきたいです。その先にファンの皆さんの喜びがあるので、今後もまずは自分ができることを極めていきます。

───今日は貴重なお話をありがとうございました!
私達船橋屋人も試合を見に行って、こうして想いも伺えて、ますますラグビーの魅力にハマっていきそうです!

小泉選手直々にパスを教えていただきました。
船橋屋noteチームのメンバーも。エイヤッッ

シャイニングアークス東京ベイ浦安は7月より新しいチームに生まれ変わりますが、今後ともシャイニングアークス・船橋屋共によろしくお願いいたします。

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