悲観することはない:「好き」「得意」が仕事になった人は意外といない
よく「好きなことがわからない」「やりたいことがわからない」「得意なものがない」から将来が不安だと感じている若者が多いと感じます。
僕の周囲にもこのように感じている20代前半の若者が多く、実際に話をされることも多々あります。
話を聞くと、メディアなどで有名な著名人・経営者が想いや仕事のやりがいなどを口にすることが多いため、好きなことや想いを持って仕事や社会活動を行わなければと思う人が多いようです。
身近な身内にこの「想い」や「志」を強く言う人がいるので、この気持ちは本当によくわかります。
僕もそうですが…メディアがあらゆる方向から手に入る時代になったからこそ、将来に不安を感じ戸惑う人も増えたのではないかと思います。
著名人・有名な経営者も志などはなく「最初のきっかけは偶然」
僕は過去に色々な経営者の方に出会うことが多かったということもあり、感じることなのですが、世間で有名な著名人・経営者はそもそも「最初からそれ(仕事など)が好きだったのか?」
答えは好きだった人ももちろん居ると思いますが…全員が最初から想いや仕事のやりがいを感じて、その事業を行なったわけではありません。
自分が行った活動がたまたま自分に合っていた、事業として成功できそうだ。
このような場合が実は多いのが現状です。
iPhoneの生みの親でAppleの新商品が発売される度に高らかに演説を行っていた「スティーブ・ジョブズ」でさえ、偶然コンピューターに触れるきっかけがありAppleに関わったのが始まりです。
葬儀社を経営している父もお葬式の仕事に出会った際、最初から葬儀業界を変えてやるという偉大な志があったわけではありません。
まして「向いているかもわからない」
最初から志を持って事業や仕事を行える人間の方が珍しい。
しっかりとその事業に関わっていないのに「想い」や「自身の適正」を判断できる方がおかしいと僕は思います。
当時の先輩に言われた「最初から志や会社への忠誠心がある方がおかしい」
僕は高校を卒業し、10代で大阪の大手葬儀社に就職させて頂いたが、そこで自分の師匠と呼べる方に言われた言葉があります。
僕が「会社に貢献できるように働く」と述べた際、「あほなこと言うな、入社したばかりのお前が最初から仕事への志や会社に忠誠心がある方がおかしい(笑)」
このように師匠から言われたことが今でも記憶に残っています。
言葉自体はとても淡白な言葉ですが、とても優しい口調でした。
この言葉は僕が気負いしすぎていると思った師匠からの優しい言葉であることはのちに知ることになります。
この言葉で必要以上に仕事ができないことを悩まなくてもよくなったことは、本当に感謝しかありません。
経験して自分に合わなければ「辞めてもいい」
実際に経験をせずに、その物事について何かを語ることは違うと思いますが、多くの経験をした中で自分とは合わないと感じた場合、すっぱりと辞めても僕は良いと思っています。
20代は多くの経験ができる時期です。多くの経験をした方がいいに決まっています。
その代わり、人との縁は本当に大切にしてほしいです。
また「付き合う人を選択する力」を磨いて欲しいです。
そもそも仕事は、仕事自体を嫌で辞める人ではなく「人間関係が嫌で仕事を辞める」ことが大半です。
本当はその仕事が好きだったと後からわかる場合もあります。
最初から「好き」や「得意」を仕事にする方が難しいことであるとわかっていた方が、楽に生きることができると僕は思います。
こちらは主に寺院、介護施設、行政への寄付等、またコミュニティ運営費として活用させて頂きます😌