見出し画像

ウイスキーを飲んでスコットランドの土地を手に入れよう(=土地を守ろう)

夫が好きなウイスキー、ラフロイグ。

お酒全般の美味しさがあまりわからない私の感想は「癖がスゴイ」。キャンプファイヤーの煙の匂いというか、要するに、燻製そのもの。だけど不思議と「まずい」とは感じなくて、蔵人の誇りさが伝わってくるような力強さで、好きな人は好きであろうことも想像できる。

夫は日ごろから燻製の匂いが大好きで、キャンプに行っても薪をくべた焚火で自分のジャケットを炙り、煙の匂いを染み付けるくらいなので、この“きっつい”ウイスキーが好きなのも納得。

私はチビチビとしか飲めないが、夫はクイクイと、氷も水も入れないのに、水割りのようなペースで飲む。しかもなぜかワイングラスで(無作法者めw)。

画像1

さて、のラフロイグ、粋なことをしている。FOL(Friends of Laphroaig)というクラブが設立されていて、入会するとラフロイグ蒸溜所所有の土地の一区画を所有することができる。区画ごとに登録され、メンバーサイトで確認できる。自分の所有地を訪ねることもできるそうだ。

もちろん、私も登録して、スコットランドはアイラ島の区画を手に入れた。(私がラフロイグに貸している形になっていて、私が勝手にそこで羊を飼ったり畑を作ることはできない!)

詳細↓

登録を経て「ねぇねぇ、あなたも登録すれば?」と夫に声をかけると「もう持ってる」と即答。小さな暮らしを地味に営む夫婦が、二人そろって土地持ちになった。おほほ。

ラフロイグに側に何の利益があるのか、というと、どうもこうして名義を多くの人に分けることで、土地の買い上げを防ぐ目的らしい。つまりアイラ島の環境を守り受け継いで行くことにつなげるためのようだ。消費者にはお得感のあるサービスで、特殊な土地を守れるのなら一石二鳥。それがインターネットひとつでできてしまうのもいい。もちろん、名前入りの証書もちゃんとダウンロードした。

ところで私はフィンランドに移住して初めてラフロイグの存在を知り、クラブへの登録が英語サイトからだったこともあり、この記事を書くまで、ラフロイグ蒸留所を所有しているのが日本のサントリーホールディングスだったとはつゆ知らず。まさか遠い外国に来て、サントリーのお世話になるとはねぇ…。

この記事が参加している募集

買ってよかったもの