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映画感想「神は見返りを求める」良作だけどオススメできない

そこそこネタバレ注意。

感想は「ありがとう、良い胸糞映画です」という感じ。

あらすじは以下。

イベント会社勤務の田母神は、合コンでYouTuber・ゆりちゃんに出会う。再生回数に悩む彼女を不憫に思った田母神は、見返りも求めず彼女のチャンネルを手伝い始め、ふたりは前向きな良きパートナーになる。しかし、ゆりちゃんと有名Youtuber、プロデューサーとの出会いをきっかけに、関係は一変する。

胸糞もそうだけど、胸が痛いの方が強かったな。気持ち悪い男の劣等感や嫉妬は胸に鋭利な痛みが走るね。ウッ、、みたいな。

自分がお役御免になった時に、スッと諦められたら良かったんだろうけど、田母神さん相当楽しかったんだろうね。執着して、最後もあの状態で当時のダンスを踊ってるんだから。
もしかしたら、中年だけど、初めての青春だったのかもしれない。

かつ、展開が、今終わっても物語として成立するってタイミングが数回あって、それでも、まだまだ、まだまだ、と続くのがワクワクした。

出てくる役者はムロツヨシしか知らなかったけど、全員ハマり役で、演技とは到底思えなかったな。

同じ類の映画でいうと「青くて痛くて脆い」もある。

https://www.netflix.com/jp/title/81335232

両作品とも、主人公の男がただの通過点として使われたと思って暴走しているところがリアル。でも通過点だけではなく、そこには心が通っていたはず、と思っているところが悲しい。実際その時には通っていたとは思うんだけど、男だけが、それ以上の何かを求めているのかも。まさに「神は見返りを求める」だね。
まぁ本作は女側にも大いに非があるけど。

両作品とも、その後は分からないけど、報われていると良いなぁと切に思う。。(-人-〃)

Youtuber界隈の時事ネタが題材だから、最大限楽しめる消費期限は早そうな映画ではある。
だから見るなら早いほうが良いけど、オススメはできない良作です。


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