絵本原案「イイすいか屋さん」

ぞうさんはとてもイイすいかやさん
きょうもおいしいすいかをはたけでつくっては

おきゃくさんにうっています。
きょうのすいかもおいしそうねおひとつくださいな
たんせいこめてつくっているからね、はいどーぞ

いつでもおみせはだいはんじょうでおおにぎわい
でもあれれとおくでジロジロっとおみせをみているふしんなひとがいるぞ

あ、やっぱりカバスケくんだ カバスケくんはくやしそなかおですいかやさんを見ています
ぐぬぬ、ぞうのやつはいっぱいはんじょうしてずるい   ぐぬぬ  ん? そうだ

家に帰るとカバスケ君はおもちゃ箱の中をガサゴソガサゴソ
あった  それは色とりどりの風船

ぷーと膨らますとスイカができあがります。うーんじょうできだ よしもっといこう

ぷー ぷーつぎつぎ膨らましますが、ときどきパンっと割れてしまいます

ぷーぱんぷーぱん、ぷーぱんぱん
ぷーぱんぷーぱん、ぷーぱんぱん

ぷーぱんぷーぱん、ぷーぱんぱん
ぷーぱんぷーぱん、ぷーぱんぱん

ようしこれだけあったらだいじょうぶ

次の日です、いらっしゃーいやすいよすいよ
あらここおもちゃやさんだったんじゃないかしら
おくさんいまならあそこのすいかやさんよりはんぶんのねだんうってるよー
まぁ、それならためしてみようかしら
まいどー
すいかの風船はつぎつぎうれていきます
ついにはさいごのいっこがうれました

はんじょうしてるね
カバスケがふとお客さんを、見るとそれはぞうさんが並んでいるのでぎょっとおどろきました
ぼくにもくれるかな?いやもうみせじまいなんだごめんなハハハハ 逃げようとしたたその時
ちょっとこれどういこと!!おおきなこえが聞こえててきました
全然あじがしないじゃない、こんなのさぎだ、おかねかえせ
慌てたカバスケくんの後ろで黙って風船を取りだしたぞうさんは思い切り風船ふきました
ふぅーーーーーー!
一息で吹いた風船はみるみるふうせんの形になりました。たべてみて
みんなはすいかをたべておどろきました
あまい、おいしい!
ぜんぜんカバスケくんのスイカとちがうのです
どうやったんだ?カバスケさんが聞きます
美味しく食べて欲しいって気持ちで作れば畑で作ってもふうせんで作るのもそうかわらないよ だいじなのは気持ちだからね
カバスケくんはもうこんなことしないよと反省しました。

次の日おもちゃ屋さんの前をみるとカバスケ君がバルーンアートを子供たちに配っています。一生懸命に作って子供たちはたのしそうです。
その横に置いてあった風船のすいかもとても美味しそうに見えました。

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