小説「海賊船の謎」6
太陽の光がまばらに反射しあちらこちらの岩場を照らす。推してや返す波の音を僕ら3人を包み込んでいた。海岸沿い車2台ほど停められる窪んだ箇所に車を停めた姉は何をしているかと言うと車に軽く体重をかけケータイを確認しているようだ。
残った3人は小さな浜辺に降りて調査を始めた。
「うーん」まず最初に博士が唸っている。
「どうしたのハカセ?」恵が問い抱える
「いや、久々にここに来たけど人間の記憶って曖昧なものだね、こんなに浜辺が小さいってこともそうだけどこんなに岩礁が多くては海賊船どころ