むこだいん

人を楽しませることが好きな「わためいと」です。とりあえず子供がお話好きなので物語でも書…

むこだいん

人を楽しませることが好きな「わためいと」です。とりあえず子供がお話好きなので物語でも書いてみようかと思います。

最近の記事

絵本原案「イイすいか屋さん」

ぞうさんはとてもイイすいかやさん きょうもおいしいすいかをはたけでつくっては おきゃくさんにうっています。 きょうのすいかもおいしそうねおひとつくださいな たんせいこめてつくっているからね、はいどーぞ いつでもおみせはだいはんじょうでおおにぎわい でもあれれとおくでジロジロっとおみせをみているふしんなひとがいるぞ あ、やっぱりカバスケくんだ カバスケくんはくやしそなかおですいかやさんを見ています ぐぬぬ、ぞうのやつはいっぱいはんじょうしてずるい ぐぬぬ ん? そう

    • 2024/04/08の音声

      プレゼント?用

      • オリ曲歌詞置き場その①

         Title『おにうさぎ』 跋扈する魑魅魍魎 嬉嬉とする鬼兎(おにうさぎ) 人参よりも悲惨 エレベーターより怪談 怖がる顔が 何より好物 トラウマ植え付ける第一産業 夢の中では鬼の形相 その大きな耳は なんでついてるーの? やめて!助けて!鬼!悪魔! 全然聞こえてないみたーい あれよ あれよ 妖怪のうさぎ  あれよ あれよ やってくる 何故と聴かれればー 『趣味ですが?』 あれよ あれよ ドぐされウサギ あれよ あれよ やめてくれ〜 その手縛って 夜まで付き合いな 

        • 大きなあき(上巻)

           「小さな秋、ちいさな秋、ちいさなあきみ~つけた♪」制服姿の彼女は口ずさんでいる。 「おいメグ、歌うのはよせ、高校生にもなって。まして街中何だぞ」そう翔が注意する彼女は素知らぬ顔をしてる。 「ハカセもなんとか言ってくれ、お前も恥ずかしいだろ?」 ゴツいメタルブルーのヘッドホンを外すと彼は「そうだな、お前があいもかわらずしている『ハカセ』呼びをやめたら手伝わなくもない」不満そうに言った。 三人は今話題の怪獣映画を観に街に繰り出していた。なんでも今日行く映画館は博士が予約してくれ

        絵本原案「イイすいか屋さん」

          スマホ壊れて色々と再設定中!明日からまた続き書きます\(^o^)/

          スマホ壊れて色々と再設定中!明日からまた続き書きます\(^o^)/

          小説「海賊船の謎」6

          太陽の光がまばらに反射しあちらこちらの岩場を照らす。推してや返す波の音を僕ら3人を包み込んでいた。海岸沿い車2台ほど停められる窪んだ箇所に車を停めた姉は何をしているかと言うと車に軽く体重をかけケータイを確認しているようだ。 残った3人は小さな浜辺に降りて調査を始めた。 「うーん」まず最初に博士が唸っている。 「どうしたのハカセ?」恵が問い抱える 「いや、久々にここに来たけど人間の記憶って曖昧なものだね、こんなに浜辺が小さいってこともそうだけどこんなに岩礁が多くては海賊船どころ

          小説「海賊船の謎」6

          小説「海賊船の謎」5

          後部座席に翔を乗せて黒塗りのセダンが走る。 姉の車は大学入学の時に両親に買ってもらったものであり中古車でありながらそこそこの高級車である。なんでも下見のつもりで行った時に、黒色で目立たないしこれでいいと即決したらしい。しかし女子大生らしからぬその風体に逆に人の目を集めているようだ。 「やっぱりいい車だね」 「そうね、大事に使わせてもらっている」 「姉ちゃんだけずるい、俺もなんか買ってもらおうかな」 決して本心でなく軽口のつもりで続けて言う 「優秀な姉ちゃんは愛されていて羨まし

          小説「海賊船の謎」5

          小説「海賊船の謎」4

          「もしもし、天崎ですけど、恵さんいますか?」性にあわない敬語を使い電話をかける。おみくじを引くようにささやかな願いを持ち息を飲んで返答を待つ。 「もしもし?翔?」 どうやら大吉を引いたようだ 「なんだ恵かよ」 「なんだとはご挨拶ね、そっちから掛けてきたくせに」 電話先の彼女はプリプリ怒っている 「例の噂の件だけど…」 「なんかわかった?」 手に入れた情報を自信満々に言おうと思ったが恵の声の裏で発せられる怒声に気を取られる。 「今大丈夫?喧嘩?」 家族崩壊の危機かもと思い最初

          小説「海賊船の謎」4

          小説「海賊船の謎」3

          彼女の言葉にはっとし、声が出なかったが少し間を置いて翔は言った。 「現在でも海外では海賊なるものが出るよ、とかそういう話?」 先生が授業の合間にしていた雑談を思い出しながら言葉を返す。 「いや、そういうのでなく実際に見たのよ、こっちに帰ってくるのに車で帰って来たでしょ?夜中でボンヤリだけど沖側に帆船が見えたの。最初は見間違いと思ったけど、今の話を聞いて確信を持って言えるわあれは船ね、かなりクラシックな」 彼女は自分をからかう事さえあれど嘘をつく人間ではないことを彼は知っ

          小説「海賊船の謎」3

          小説「海賊船の謎」2

          翔はこの町に引越しまだ1年経っていない。だが不思議と居心地が良く気苦労していない。溶け込めているかはさて置き以前のような街の同調圧力などはなく好きに振る舞えるからだ。 臆することなく自分を出す学校のみんなに「こいつらおもしれぇじゃん」の念が耐えない。 ただ帰宅した彼はいつもと違って居心地の悪い思いをしてる。 翔には歳の離れた姉がいる。本来東京の大学に進学した彼女はここにいるはずがないのだが夏休みの間帰省しているのだ。 「翔、おかえり。アイス取って」 この変わった文法を駆使する

          小説「海賊船の謎」2

          小説「海賊船の謎」

          「船頭多くして船山に登る」という諺(ことわざ)がある。これは船頭を船長と訳した方が今の子供たちには分かりやすいだろう。 指図、命令する人が多すぎると統率が取れず意に反した方向に進んでしまうと言う意味である。 みんなで力を合わせれば山にでも登れるぜ!という意味では決してない。 しかしながら1隻の船だとしても偶然か奇跡か山中に現れる事があったとしたら.... 『船は1隻でも船山に登る』 「おい、やめとけって。絶対怪我するって」 「そうよ、たんこぶじゃ済まないかも」 人気のない

          小説「海賊船の謎」