「永野芽郁って可愛いよね」というのは、晴れた空は青いよねというようなものだ。もはやわざわざ言語化して確認する必要がないほど普遍的な共通認識である。

でもあえて言いたい。

永野芽郁って可愛いよね。

敵を作らず人気を維持する魅力

色白で愛嬌満点の笑顔が印象的な、好みを選ばないクセのない可愛いルックスは、若手清純派女優の王道路線。
明るく元気な役柄はもちろん、繊細で涙もろい控えめ系もハマる。

バラエティーに出演した際は天真爛漫。あっけらかんとした自然体な魅力を見せ、共演者を笑顔にさせる。天然なイメージもあるが、あまり深く考えずに単純な回路にあえて切り替えてるだけな気がする。計算ではない。自分が楽でいられるための切り替えを自然にしているだけ。天然でもなく計算でもなく「自然体」として顕在化するのは、彼女の持つ純粋さが人一倍強いという理由だけだろうか。

吉岡里帆や土屋太鳳が同じような振る舞いをすると「あざとい」とされるのに、永野芽郁だとほとんど糾弾されない。少しでも繕いが見られるとSNSでも敏感に反応される時代において、彼女はほころびを出さない。自分がどう見られるか、どんなイメージを持たれるか、そんなことに対して一切の執着を感じない。

そこに彼女が自然体として受け入れられ、男女問わず愛される秘密があるのかなーとか思っていたら、過去に放送された『ホンマでっか!?TVに』ですでに分析されていた。

永野芽郁が抱えていた意外な悩み

高校卒業後、張り合いがあった学校生活が無くなって拠り所が消えた。趣味も物欲もない。仕事の頭になってしまうから小説も読めないしテレビも見られない。テレビに出て笑っているのは本当に楽しくて笑っているが、家では一人でボーッとしているとも話していた。

肩の力が抜けた彼女の自然体は、欲や執着とはかけ離れた日常から連なっており、当然といえば当然だった。永野芽郁は幼少期からこの世界で仕事をしている。永野芽郁の悩みは「人生に楽しみを見つけられない」というイメージにはない意外な内容だった。

そして評論家の先生方が分析した結果、彼女に伝えていたのは、

・19歳とは思えないほど感性が大人で、老成している
35歳ぐらいと言われていた。幼少期から芸能界で仕事をし、笑顔を絶やさないようなイメージでやっていると心の中は普通の同世代より倍速で大人びていくのだろう。心がからっぽになってしまう感じ含め、例えば香取慎吾なんかはその際たる例だったと思う

・同世代の若い子が楽しみを覚えることに心から共感が出来ないため、もっと大人の女性が楽しむことに切り替えた方がいい
ここで永野芽郁は口元が緩んで笑みがこぼれており、心当たりがある様がうかがえた

・ライバルを作り、競争意識を持つ
ライバルがいないと答えていた。永野芽郁は女優にしては野心がないんだと思う。広瀬すずや吉岡里帆からは野心を感じるから、そこが人によっては苦手意識を持つんだろうな

・男に惚れる
永野芽郁からはアイドルばりに男の匂いを感じない。そこもまた同世代の他の女優とは違うところで、逆に彼女の好感度を高めている点でもある。男に本気で惚れると人生楽しくなるよと専門家の池田先生はアドバイスしていた

彼女が愛される理由

永野芽郁がみんなから愛され、受け入れられる理由。それは天真爛漫で人懐っこい反面、欲や野心をほとんど持っておらず、執着していないからだ。そのため繕ったり計算して無理したりもしない。老成し、達観しているため期待することもしていない。キャピキャピしているようで、本質は大人であるから、バラエティーでキャッキャしていても不快に思われない。

ただ、自分が可愛いことに対してはちゃんと信じられているんだと思う。外に向けて武器にするとかではなく、自信があるともニュアンスが違って、自分の中で自分の可愛さを信じられているからもうそれでいいやという感じ。だから外に対して媚びるとか求めるとかをせず、ありのままに振舞える。それが見ている側にも伝わる。

近年では菅田将暉主演の学園ドラマでも存在感を発揮した永野芽郁。共演者の今田美桜や福原遥は彼女の印象を、オンオフの切り替えがすごいと絶賛していた。さっきまで撮影で号泣していたかと思えば、その後すぐにあっけらかんと談笑しているような。また、常にニコニコしていて太陽のような存在とも言われていた。

切り替えがとにかく自然で、天才的なんだと思う。奇しくも少し同型だった女優、能年玲奈(のん)が姿を見せなくなったポジションにも綺麗にハマった。

見た目は愛らしく、中身は老成し切った彼女が、年齢を重ねるごとにどんな女優として活躍していくのか。これからも注目し、応援していきたい。

大好きだというなかやまきんに君と共演し、ハグしてもらってる時がめっちゃ可愛かった。