ふぬけ

バラエティ番組や邦画、ライブや印象に残った人のことなど、エンタメ界隈の感想を書いていま…

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バラエティ番組や邦画、ライブや印象に残った人のことなど、エンタメ界隈の感想を書いています。書評やエッセイも。1ミリでも誰かの気付きや共感に繋がれば幸いです。

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2023年印象に残ったエンタメまとめ

2023年印象に残った出来事、人物、ドラマ、バラエティ番組、音楽、本などのまとめです。 【役者・映画】 松本まりか 今年はイベントと映画の舞台挨拶で、生の松本まりか様を2度も拝むことができた。 舞台挨拶は映画『アイスクリームフィーバー』で、その際にSNS上で繋がっていた他の松本まりかファンの方々と初めて会えたのも良い思い出で、本物の松本まりか愛に触れられた。まりかさんの生誕企画にも参加し、お手紙で祝うことができた。 また『アイスクリームフィーバー』では地元の山梨が舞

    • Netflix実写版『幽遊白書』を見た感想

      ・アクションシーン 総じて素晴らしい。役者、スタント、アクション監督、映像班含め技術スタッフ、関係者全員の妥協なき熱意が伝わる。まじでどうやってこんな画になんのってレベルのクオリティ。アクションの成功がすなわちこの作品に対する評価に直結することを確信した力の入れよう。 特に街のなかでの戦闘シーンはその場のありものや環境を駆使して見ていて楽しかった。 幽助vs剛鬼は見応え抜群。 ・技 主要メンバーの技に関する演出も質が高い。大仰でもなく地味でもなく、ちょうどいい塩梅。必殺技名

      • デスゲームの幕開け 『オールスター後夜祭』が面白い理由 テレビかじりつきVol.25

        オールスター後夜祭ってなんでこんなに面白いのだろう。  リアルタイムで視聴が叶わず、今回からついに解禁されたTver配信にて視聴した。 その時点でもうオンエア後の感想や結果について、Xのタイムラインからだいぶ摂取してしまっていた。 なにが起きたとか誰が勝って負けたのかとか いわゆるネタバレを、全てではないにしても事前情報として得てしまっていた けれどいざ観てみるとそんなことは杞憂に終わる。問答無用で面白かった。期待は余裕で超えてきた。 前回のオールスター後夜祭も相

        • ファイナルファンタジックスーパーノーフラット

          夜が行き渡る 10月の風は強い 夏が過ぎて季節は駆け足で流れていく 乾燥に背押された人差し指の切り傷の再生がやけに遅い たやすく忘れものばかりして、思い出すときの距離感は、それを覚えたときより遥か遠く なにからなにまで透明になって、いずれなかったことになるんだろうな 時間に奪われた言葉の取り戻し方をたまに朝まで考えてみる 目の前で聞いていたはずなのに記憶されちゃいない大切なはずの言葉たち 憂鬱の手放し方だけは教わらなかった だれかの期待が自分の予想とすれ違った

        2023年印象に残ったエンタメまとめ

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          眉村ちあき×斧出拓也 ツーマンライブ 下北沢の夜に再び音楽は交わる

          かの有名な伝説的ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の最終話、カラーギャング同士の抗争が街全体を巻き込み、サンシャイン60のビルが見下ろす西口公園の広場で、黄色をチームカラーとしたGボーイズと、黒を象徴としたブラックエンジェルスが激突した。 仲間が殺され、血が流れ続ける抗争の末路に、互いのチームのトップがサシで喧嘩をして決着付けるという展開。 立ち会い人を頼まれながらも遅れて駆けつけた主人公の真島マコト(長瀬智也)は、両者の殴り合いを止めに入る。そんなマコトにGボーイズのキ

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          孤独な既読、気の毒な未読

          分かろうとするのも愛。分かったふりをしないのも愛。傷の舐め合いを略して作ったキズナでも誰にも奪わせはしない。他愛もない時間があるから特別は特別な時間として屹立する。偏愛なあのひとの偏愛対象になりたい。笑かすなよ。手垢が付きまくった月並みな自意識あるうちはまだまだ途方もない距離。けれど距離があるからこそ美しく感じるものが無数にある。夕陽も満月も星も滝も打ち上げ花火も水平線も地平線も。あの場所に辿り着きたいと誓う殊勝な決意、あのひとの心に重なりたいと願う健気な憧れ。未練は試練。遠

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          出川哲朗が泣いた日 すべての表現者と応援するファンに捧げたい言葉

          出川哲朗はすごい。 8/17の25:00〜27:00でオンエアされた出川哲朗のオールナイトニッポン。 普段はナインティナインの2人が務めるこのラジオ枠。一日だけ代わりを担当したのはナイナイとの関係性は言うまでもない出川さんだった。 還暦を迎える出川さんが横浜で「男・出川哲朗 還暦祭り」を開催することは、今年2月のオールナイトニッポン55時間スペシャル内のウッチャンナンチャンのANN(コンビとしては15年ぶりだったらしい)を聴いていたので知ってはいた。 ただイベントの場

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          30代にして初めて推しのアイドルが出来た私の戸惑いと幸福のすべて

          この記事では、初めて推しのアイドルができた30代男性のFさん(都内在住)へのインタビューに成功した内容です。 初めてアイドルグループを推すという経験をしたFさんには様々な心境の変化、初体験に伴う驚きや戸惑い、そして喜びがあったそうです。 この記事を読むと、アイドル現場にまだ行ったことがない人はそのイメージが掴みやすくなるかもしれません。 Fさんと同じように推し活を始めたばかりの人は共感が、アイドルを推して長い人からすると忘れかけていた初心が得られるかもしれません。 ア

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          『でか美祭2023』全出演者の印象と感想。各方面から引っ張りだこ!でか美ちゃんの凄みと魅力とは

          先日の8月8日、でか美祭りに初参戦してきました。 「でか美ちゃん」に改名してからは今年が4年目。 場所は渋谷Spotify O-EAST 。 付近には同系列のライブハウスも揃うが、EASTはその中でも最大規模。 私も行くのはかなり久々で、最後に訪れたのもいつだったか思い出せない。ニューロティカのワンマンライブを観た印象が最も強いかも。 このnoteではすべての出演者に対する印象ないし感想を綴っています。 でか美ちゃんの魅力もたっぷり、長すぎるぐらい色々書いてます。

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          堺雅人が紡ぐ言葉の魅力 『日曜日の初耳学』 テレビかじりつきVol.24

          俳優・堺雅人のインタビューなどで語る言葉が好きだ。 もちろん台詞を流麗に発するお芝居も好きだが、それ以上に理性と知性に満ちた素の言葉に惹かれる。 独特、というとちょっとニュアンスが異なるかもしれない。ただ、ほかの役者とは明らかに異なるアプローチや表現を、堺雅人が語る言葉のなかには感じるのだ。 丁寧かつ機知に富んだ物言い。テレビや雑誌等のインタビューを読むたびに感じる。「声に出して読みたい日本語」そのものというか。 エッセイは2冊とも読破しているけど、エッセイよりもイン

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          みんなと行った、誰にも奪われない夏の果て TOKYO PINK FES SUMMER2023ライブ感想

          METAMUSE、MAPA、はる陽。が揃ったTOKYO PINKFE SSUMMER2023のライブを渋谷まで観に行ってきました。 いやもう、信じられないぐらい良くって。 ずっとずっと心が揺さぶられる時間だった。 途中、呼吸がテンポよく出来なくて(おそらく夢中になっていてうまく酸素吸えていない)、鼓動が高鳴りすぎてうるさかった。 頭や心の中であらゆる想いが湧き出まくって、感動で震えたり呆然としたり…最後まで心を掻き乱された。 帰りの電車、井の頭線で帰らなきゃなのに、頭

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          超オシャレでPOPで可愛いハイセンスなガールミーツガールMovie!『アイスクリームフィーバー』感想

          本日公開されたばかりの映画『アイスクリームフィーバー』を観てきました。 ラッキーなことに舞台挨拶付きが取れて、TOHOシネマズ六本木ヒルズには初めて行きました。このシネコンの中でも最も大きいらしいスクリーン7は、おそらく自分がこれまで訪れた映画館の中で最も広かった。 ポップで可愛い超オシャレ映画 映画は期待以上に素晴らしかった。 勝手な先入観や予告のイメージから、もっとミュージックビデオ的な作品かと思ったらそうではない。 しっかりと筋があり、ドラマがあり、感情の起伏と

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          君たちはどう変わるか〜ツイッターが死んだ夜に語られた親切トーク〜

          7/2(日)にジュンク堂書店本店で開催された水野しず著『親切人間論』刊行記念トークイベントをアーカイブで視聴した。 ゲストはWebメディア『オモコロ』編集長の原宿さん。 7月2日はツイッターが死んだ日だった。 突如APIの呼び出し制限がかかり、新たにツイートを読み込めない事態が起きた。 そんな日に行われたこのイベントでは、冒頭から「今日無事にTwitterが終わりまして」という終戦宣言のような切り出しから和やかな雰囲気で始まった。 インターネットに交わる多くの人間が

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          風間公親が教える「心得」 『教場0』の魅力と全話感想

          イントロダクション連続ドラマ化した『教場0』とは『教場0』は、警察学校の教官時代「風間道場」に繋がる、風間の刑事時代を描いたいわゆる「エピソード0」である。 風間にとって新人刑事の教育にあたっていた「刑事指導官」時代で、指導にあたる新人は基本的に2話ずつ変わる。 前半1話で新人刑事のキャラクターを描きつつ、風間が彼ら彼女らの弱点を突きつける。 後半2話目でその新人が挽回して成長した姿を見せ、事件解決に繋がるというのが本作の基本フォーマットだった。 風間との捜査を通して

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          今よりマシになるために 『親切人間論』(水野しず)読了後の変化について

          今よりマシになれる超親切な本 突然ですが、自分のことを「あ、ヤバいかも」と思ったことないですか? ここでのヤバいはそのまま悪い意味での「やばい」です。まずいなって焦りや不安。 「このままだとやばくね?」 「俺って(私って)大丈夫なのかな」 1ミリでも心当たりのある人は、どうか最後まで読んでほしいです。 もしくは『親切人間論』(水野しず/講談社)というタイトルだけでも覚えてほしい。警察は110、消防救急は119、読書するなら親切人間論、そのぐらい当然の感覚で。 自分の

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          歌舞伎町 大森靖子祭に行って、僕は少しだけ新宿が好きになれた。

          僕は新宿が嫌いだ。 さして向いていない営業の仕事を新宿でやった経験もある。帰りに疲労困憊でネクタイを緩め、汗ばんだワイシャツで小滝橋通りを歩くと、毎夜のように居酒屋を目指す声の大きな連中とすれ違って不快だった。 JR新宿駅から中央東口改札を抜け、階段を上がると待ち受ける光景は、まるで都心のサバンナ。 ハイエナみたいな男とハイエナに懐柔されるのも厭わない女で溢れ、待ち合わせらしき人たちの表情も何故だかいつも憮然として見えた。 それでもライブハウスに通うときにはその厭なル

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