【エッセイ】「他人の悪口を言わない」と決めた私に起きた、たった1つの変化
幼い頃から、人の話を聞いていて
どうしても「居心地が悪く」なる時があった。
それが、どういう話を聞いているタイミングなのか
子どもの頃は分からなかったのだけれど
社会人になった頃だろうか
やっと気付くことができた。
私はどうやら
「誰かが他の誰かの悪口や陰口を言っている」
というのを聞くのが
心底苦手らしい、ということに。
例えば
会社の先輩が
上司や同僚、別の部署の後輩に対して
悪態をついていたり
陰口を言ったり
というシチュエーションも
もちろん苦手なのだけれど
見ず知らずの人
例えばカフェで隣の席に座ったお客さんが
私の知らない誰かの悪口を言っているのを
聞くのも、とてもイヤな気持ちになる。
悪口を言っている人も、言われている人も
私には何の関係もないのに
イヤな気持ちになるなんて
「なんだか面倒くさい人間だな」と
自分のことを捉えている。
で、今回書きたいことは
そのこと(自分が誰かの悪口を聞くのが
苦手だということ)に気付いた私が
意識して取るようにした「行動」と
その行動によって起きた「変化」
についてだ。
まず、「行動」の方から。
私は、自分の苦手に気付くまで
人の悪口を聞かされている時に
「反応」していた。
例えば
「えー!それは酷いですね!」
「え、私もそれはイヤだなぁ」
みたいな感じだ。
要は、負の言葉に同調していたのだと思う。
そして、それが
とてつもなくイヤだったのだと思う。
自分も一緒になって悪口を言っている感覚。
居心地の悪さの原因は
これだったのかもしれないと分析する。
(カフェで隣のお客さんが話す悪口については
制止することもできず、永遠と聞かせられることで
同じような心理状態になるのかもしれない。)
だから、反応することを辞めた。
悪口や陰口を聞かされても
「んー」とか
「あー」とか
「へー」とか
何とも言えない受け答えだけをするようにした。
(もちろん上司や先輩に対しても。)
そんな風に否定も肯定もせず
「この話に興味ないです」という雰囲気を
漂わせるようすると
居心地の悪さみたいなものが
幾分マシになったように感じる。
「この人はそう感じているんだ」と
一歩引いて話を聞くことで
「私はそんなこと1mmも思っていない」と
心の中で線引きできるのが良いのかもしれない。
そんな風に「行動」を変えた結果
私に起きた「変化」が
個人的には、とても面白い。
端的にいうと
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