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映画 | マッドマックス 怒りのデス・ロード

「ここは血と火の世界ー」

静かに、決して平穏ではない、荒涼、殺伐とした世界を想像させる、マックス自身のモノローグから始まる本作。

V8インターセプターがのっけから登場、ボンネットから飛び出ているスパーチャージャーがうなりを上げ、ベルトが回り始めるのをみていると"キター"と一気に血圧が上がってしまいます。いきなり追いかけられ、インターセプターはど派手に転がされ、大破してしまうところなどはジョージ・ミラー監督の容赦なさと言いますか、出し惜しみとか一切知らん人だっ、と感激。

説明調のセリフはなく、画で魅せる魅せる!
共生社会、どのような暮らし、どんな人々で構成されているのか、それぞれどんな想いや希望あるいは諦めているのかとか、想像を膨らませてくれます(想像、妄想で頭パンパン)。

本作を制作するまでの紆余曲折は凄くて、

  • 制作までに時間がかかり過ぎ、メル・ギブソンさんのテンション、下がる

  • 別の俳優さんへオファーするも事故で亡くなってしまう

  • モノクロで撮影したかったのにプロデューサーが大反対、諦める

  • 撮影しようとしてた場所は天候が変わってしまい、一面緑いっぱいに

  • 現場、過酷すぎて皆、作品世界ばりに殺伐となる

撮影中ミラー監督は心身ともに消耗してやせ細っていき、妻マーガレット・シクセルさんはとても心配したのだそう…。本作は480時間の映像を撮影、それをスタジオから100分以内に収めるよう厳命され、その編集は妻シクセルさん。"作りたいように作る!"と夫妻で決め、まとめた結果、これがスタジオに認められ、日の目をみたなんて聞きますと、もう堪らない~。

ありがとうの気持ちでいっぱい。
シリーズ4作中、一番好き。大興奮の120分でした。

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