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「読書バリアフリー」

#35 #50_2023
小説「ハンチバック」で芥川賞を受賞した市川沙央さん。
10歳から筋力が低下する難病にかかり、電動いすに乗って人工呼吸器をつけている。
思うように外出できない不自由さのなか、執筆活動を続けてきた。
作品の中で読書バリアフリーが進まないことにいらだつ場面がある。
読書バリアフリーとは、障害の有無に関わらず、全てが読書による文字、活字の恩恵を受けられるようにすること。
紙の本を読むのに必要なのは、目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、読書姿勢が保てることなど。
それらが一つでも不自由な人たちのため、点字や紙面の拡大装置、音声朗読など、さまざまな対策がと取られてるがまだ十分ではない。
読書だけ取り上げても、解決すべきことが社会にはたくさんあることを教えてくれる。
<月刊朝礼より>

不自由な視点で目の前のことを考えることは、それが問題なくできる人にとっては難しい。 前にも、車椅子のことがあった。
移動でちょっとした段差があるところでも通りにくくなる、
目線が低いところで起こる危険なシチュエーションがある、など。

それを体験して初めてその環境での課題を実感する。
社会で困っている人の声。 自分では気付けてないが、身の回りに山ほどあるのだろう。 目の前の自分にとって普通のこと、に対しても課題意識をもつことが大事だと感じます。

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