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川越少年刑務所

世の中上には上がいるよねって話からふと思い出したエピソードです。
今回は少年刑務所のお話。
そもそも少年刑務所ってどんな人が入るの?ってところから。
だって未成年だったら少年院に行くでしょ?じゃ少年刑務所は?
私の時と法律は今は違うのかもしれないけど当時の法律では「26歳未満の成人男性」が少年刑務所に入る者として該当してました。そして当時26歳だった私はその該当者としてまずは一旦この川越少年刑務所に収監されました。
一言に少年刑務所と言っても刑務所って年齢だったり刑期だったりでこまか〜く分かれてるんです。
それをアルファベットの頭文字で分類してます。

例えば初犯はA、再犯はB、少年初犯はYA、少年再犯はYB、長期刑初犯はLA、長期刑再犯はLB、女はWとか外人はFとか…まだまだありますけど。
とある歯の抜けたシャブ中のおっさんが長期再犯でこれからLBの刑務所に行くってのにLBにかけて「ロングバケーションにいってくらぁ」と言っていたのは今でもよく覚えてます。

で、川越少年刑務所はYAの分類になります。
26歳未満の初犯の成人男性。ちなみに私は初犯ではありましたが四年四ヶ月の刑期の中で府中、川越、三重、松山、喜連川と五つの刑務所を渡り歩きましたので(自分で望んで行ったものもあればお上の勝手な決定で移送されたものもあり)刑務所の1から10まで嫌という程知り尽くした感はあります。

すいません脱線しまくりました。本題に戻ります。
でまず川越少年刑務所に入れられたら何をするかというとみんながみんなそこで務めるわけじゃないんですね。そこで審査みたいなものをして、そこからどこの刑務所に務めることになるのか決まるわけです。
その場所を「分類センター」通称「分セ」と言います。
分類センターと聞いてどういう場所を想像するでしょうか?
なんか小綺麗な会議室みたいなところをイメージするでしょうか?
答えはNOですね。受刑者は就労の義務がありますので審査されている間も作業をしなくてはなりません。
室内工場のようなところに集められて各自机と椅子に付いて作業をするのです。

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