生まれて初めて
人に助けを求めた　

周りから見たら
幸せそうに見えるかもしれない私
でも現実はひとりで戦ってきた
攻撃されないように
深い海の底まで逃げたはずなのに
心を突き刺す矢はどこまでも追ってくる

このまま我慢の連続では
自分の心も大切なものまで壊れてしまう

大切なものを守るため
秘めた想いをかくしながら
大好きな人に助けを求めた

長い間、隣にいた人は
いつも私が苦しい時
気づかないふりでいなくなる
その人を頼ることは
逃げ水を追いかけて
捕まえようとしてるみたい
頼ることなんて
ずっと前から諦めていた

助けを求めた大好きな人は
手の届かない遠い存在
手を触れてはいけない人
でも助けを求めたら
優しく受け止めてくれた
安心できて嬉しくて
涙をマスクで隠した

なのに私は彼のことまで考えないで
言いたい事を言ってしまった
彼を傷つけたのかも知れない

彼が言った難しい言葉が
頭に入らなくて戸惑った
遠回しに「信じてほしい」
と言う意味が理解できなくて
まだ見えない未来に震えて
不安を彼にぶつけてしまった

あんなに優しくしてくれたのに
彼を怒らせてしまったみたい
私は本当にバカだ
ここで、一線を引いた方がいいのか？
信じていいのか？
彼を傷つけない方法は何なのか？
そして、私と大切なものは
救ってくれるのだろうか？

目を閉じて深呼吸をしてみる
時間が経つのは早くて遅いけど
彼が助けてくれる事を信じて
待つことにした
人を信じるのは難しい