『私は羅盤が読めない』 風水の二大技法についての簡単な解説

「私は羅盤が読めない」

某ラノベ(『僕は友達が少ない』(著:平坂読 イラスト:ブリキ MF文庫J)のタイトルみたいですが気にしない事にします。

タイトルどうり私は風水師なのに羅盤(らばん:風水用の方位磁針(コンパス))が読めない(使いこなせない)のですが、その理由を説明するためには風水の二大技法(巒頭と理気)について理解してもらわないとならないので、簡単ながらこれを説明する事にします。読めば風水の基本的な事について理解できる(はず?)。

羅盤(風水用の方位磁針(コンパス))

☆巒頭(らんとう)(形勢、形法)派

目に見える地形、自然や人工の造形物(石、森林、河川、湖沼、建物、道路、電信柱等)(=有形)の吉凶の影響を見る技法です。

中国江西省がルーツとされて江西(学)派とも呼ばれます。

江西省は山が多いので地形を見る風水が発達したという説があります。

地形や都市を見る技法が主なので(家やマンションを見る技法もある)現代ではあまりメジャーな技法ではないです。

(独り言:目に見えるものを相手にするためアカデミックな学者からは評判は良いですね)

日本では京都の平安京の四神相応(北:山(玄武)、南:池(朱雀)、東:川(青龍)、西:道(白虎))が巒頭派の理論ですね。

地形を重視するため方位は参考程度なので羅盤は重視しません。

☆理気(りき)(屋宅、理法)派

目に見えない方位や時間(=無形)の吉凶の影響を見る技法です。

中国福建省がルーツとされて福建(学)派とも呼ばれます。

福建省は平地が多いので方位や時間を見る風水が発達したという説があります。

家やマンションを見る技法が発達しているので現代の風水の主流派です。

陰陽五行や易等の中国思想による理論構築がされていて流派が多く、流派による吉凶解釈が逆になることも多いです。
理気派の流派:玄空飛星、玄空大卦、八宅、金鎖玉関等。

(独り言:目に見えないものを相手にするためアカデミックな学者からは評判は悪いです、学者と風水師が喧嘩になるのは大抵理気が原因)

日本では京都の平安京の鬼門(北東(鬼門)の方位を凶とする)が理気派の理論ですね。

方位を重視するため(方位1度の違いが吉凶を分ける事も多い)ので羅盤は大切です。

ここまで説明した所で、賢明な読者ならお分かりの通り私の専門は巒頭派です。
方位をあまり重視しないので細かい方位を気にしないため羅盤を見る必要が無いのです(ポケットコンパスやスマホのコンパスアプリはよく使いますけど)。
しかし巒頭派は目に見えるものを相手にするため分かりやすいですし、地形や都市を見る技法が発達してるので町を歩いても風水が見れるので散歩が楽しくなります。
そんな楽しい巒頭派風水について今後色々記事を書いていこうと考えてますのでお楽しみに。
(もちろん理気派風水についても勉強していきますので、その時は記事も書いていく予定ですので)。

風水師銀白twitterアカウント
@sirogane_haku

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