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心理士、密室に閉じ込められる。

生まれて初めて、
エレベーターに閉じ込められました。

とはいえ、
ものの数分。
いや、
もしかしたら数十秒程度の、
ほんの短い時間でしたが。


エレベーターに乗っていたのは
大人3人。
子ども7人。

突然ガクンと揺れて真っ暗になった密室で、
子どもたちの悲鳴と泣き声。

その分、
冷静にはたらく私の頭。

「停電しても、いつもすぐに復旧するし、
 非常ベル押す必要はないかな。」
「スマホの電気つけた方が子どもたちは安心するかな。」
「パニックになっとるなぁ。
 今泣いてるのは誰やろう。」
「良いネタGETできたわ。」

なんて考えながら、
ポケットからスマホを取り出そうとしたら、
無事にエレベーター内の電気がつきました。

最寄りの階で無事に脱出しましたが、
廊下で子どもたちは大泣き。

家に帰るのに
もうエレベーターに乗りたくないと泣いていました。

幸い、
エレベーターが止まったのは我が家のひとつ下の階。
他の友だちはまだ10階以上登らなければいけないので、
子どもたちを説得して、
他の家族はエレベーターで。
私たち家族3人は非常階段で帰ることにしました。


ところが、
非常階段に出て、
ドアを閉めて気付く事実。

外からドアを開けるためのドアノブがない。

エレベーターが止まった時よりも冷や汗が出ました。
試しに頑張ってみましたが、
どうやってもドアが開かない。

今、別れたばかりの友だちに電話をかけるも、
子どもたちが泣いているからか、
なかなか電話が繋がらない。

1階まで降りればさすがに出られるか。
でも、
3歳と6歳を連れて、
幼稚園の荷物を大量に抱えた状態で
10階分以上歩いておりるのか。
だからといって、
暑くて密室状態の非常階段に
子どもたちを置いていくわけにはいかない。

幸い、
その後すぐに電話がつながり、
友だちに内側から非常階段のドアを開けてもらって事なきを得ました。

スマホをもっていなかったらと思うと、
めちゃくちゃ恐ろしい…。

これもタイの洗礼なのか。

ひとまず、
子どもたちだけでなるべくエレベーターに乗らないように。
非常階段では遊ばないように。
気をつけようと肝に銘じました。

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