見出し画像

知らない余白は、期待が埋めてくれるのに

私はモテるということとは割と無縁の人生を、
現在進行形で生きている。

いやいや、そんなことなさそう!そんなはずがない、なんて言わないでほしい。本当に、ガチでモテない。特定の世代の方からは少数ながらありがたく支持していただいているらしい(体感50代以降、アラフィフのお兄様方)。しかし同世代からは一切。自分でも何故かわからない、といいつつ何となく、ここかという部分は薄々と。

理由の多くはフラれる、もしくは別れる(こんな私のくせに、申し訳なく、お別れさせていただく)時に知るのだ。こんなところである。

・「人として素敵やねんけど」=いい人どまり

・「なんか、増減激しいよね。大丈夫?痩せた?(or ちょっとふっくらした?)」=身体つきの変動が多く不安定

・「服装、スカートとかヒールとか、履かないよね」=色気がない(スースーするし、上手く歩くバランスが取れない。前世がいたならきっと私は、男に違いない)

・1人の世界でやっていけそう=1人でワーワー盛り上がってうるさい、かと思えばソロ活が嵩じてパタリと音信不通

・女性として見れなくなった=(…言葉が出ない、過去に2度それでフラれたトラウマ)

などと、芋づる式に出てくるわ、思い当たるわ。こんなに出る?というくらい、モテたい意識はずっとあるのに…努力が足りないのかもしれない。
人前に出る仕事柄、結構気にしているつもりはつもりだけど。

中には私のことを素敵だといってくれるクセ者(いや、正しくはセイント)もいるわけだけど、そう親しくなった人に私は何でも知ってほしいとの一心で、自分のことを事細かに話してしまう。心を許した者へは滞りなく、急に駄々漏らす。(世間ではそれをオタク、ナードとかいうらしい)それはもう要らんという暗黒時代まで。さすれば、相手はどうだろうか。

「そっかぁ」

お腹いっぱいである。あー引いてる、引いてる。
心、ここに在らず。

もう自分のことを話す気力や余地が残っていない。相手は明後日くらいをみている。HPの残はほぼゼロ、ゲームオーバー間近。あれもこれもナイナイ話だらけの私はさらに、決め手のここぞという時に甘えられずに、自信が急になくなる。極め付けはこれである。

今だ!だすんだ!(言葉の)ロケットファイヤー!とやらをやっているモブキャラは、カッコいい会心一撃が出せず、ポカスカと空振り。余裕のなさがどんどん滲み出てしまうのだ。

そして悟る、無理だと。そりゃ、そうだ。
考えてみりゃ分かるだろうよ。人間何年目だよ。

散々言い散らかした後だが、「モテる」 ということは?というのが気になってきて調べてみる。どうやら江戸時代から使われている言葉で、「持てる」が語源とされているらしい。 「持てる」には「持ち得る」の意味があり、そこから「持ちこたえる、保ち続けられる」、そして「支えられる、支持される」という意味に派生し、最終的に「もてはやされる」という意味になっていったそう。

Google調べのぽっと出がこれ。ははは、由来ですら事細かに。みんな、必死じゃないか!

さしすせそ…?なんだそれ…?

おう…検索すると予測でこれだけ上がってくる。
みんなも、ロケットナンチャラなのかしら。

と言いつつ、ふと思ったのだ。

モテている人は、持ち得る(モテる)手が空いている。その余裕があり、人にどうこう、ああだこうだ言わないのだ。そもそもそういうことを調べないし、そんな気持ちすら手放しているのではないか…この「モテる めんどくさい」で検索している輩は、かろうじて2〜3人程度から支持されている感じだろうか。私の思う、「真のモテる」モデルではなかろうよ。

そういえば昔興味を持って読んだことのあるビジネス書に書かれていたことを思い出した。

「聞く六割、話す三割、沈黙一割」と。

(川北義則著 / 一流の人の話し方二流の人の話し方 -アスコムBOOKS-)

相手を受け入れられるようまずは自分から聞く、自分のことはそれから、もしくは聞かれるまで、黙っていればいいのでは、と。


私はなんとなく、出来ているような気がした。

そう唯一、ビジネスに於いてだけは。

サポートいただけたらfutarinoteの活動費、もしくは堀がおいしいチョコを頂くお金にあてさせていただこうかと思います。