見出し画像

明日死ぬかもしれないからね(プールサイダー/Base Ball Bear楽曲考察)

こんちゃ。昨日誕生日ボーイです。

6月30日配信リリースとなったBase Ball Bearの”プールサイダー”に関して自分なりに感じたこと・考察をまとめていきます。

はじめに

まずは、「プールサイダー」を初披露した際のこいちゃん(小出祐介)のコメントを見てみましょう。

僕自身カナヅチでして、よっぽどいけそうな気がした時以外、水泳の授業はずっと見学しておりました。
プールサイドで体育座りをして、泳いだりはしゃいだりしているみんなを見ていると、虚しくなってくるんです。
泳げないことはもちろん、みんなの輪を外から見ている立場にです。
そして気がつけば、みんなの輪に苦手意識を覚えたまま、はしゃぎたいときにはしゃげない大人になっていました。
みんなが好きなものを見たり聞いたりすることも出来なくなっていったんですね。
「どうせ自分には合わないさ」と。
 
夏フェスに出演しても、毎年「暑い」「遠い」「俺の祭りじゃない」といって、風情を楽しめませんでした。
コロナ渦でも流行ったもの、自粛期間中にみんながハマっていたものも、色々ありましたよね。
あれ、結局どれにも手を付けられませんでした。
でも、あまりにも長い低空飛行のような日々の中で思ったんです。
「グチグチしてんじゃねぇ!もういいからやってみりゃいいじゃん!」と。
 
この鬱屈から抜け出したら、僕はもう水に飛び込むと決めています。
楽しみたい!
誰よりも夏フェスを謳歌し、流行のコンテンツに速攻で飛びつく所存です。
趣味に合うかどうかはまた別の問題ですよ?
ただ、少なくとも、楽しもうとすらしなかった自分にはセイグッバイしたい!
胸のときめきに正直でいたい!
人生は有限ですもの。
豊かな人生が送りたいぜ!
 
そして自分たちもまた、みんなにとってのプールでありたいと願っているのです。
よっしゃ、飛び込んでこいよ!
 
―― 小出祐介(Gt/Vo)

このコメントを見た後に、ラスサビの歌詞を見てみましょう。

きらきらに飛び込め it's okay 楽しもうよ いまを

静かに苦しんだ日々に 飛沫(しぶき)の祝福を just have fun!

きらきらを抱きしめて 先に答えに触れよう

目を閉じる姿が見えたら そのとき 俺も燃えてるから

まだ no time to die

以上のことから、二つのことを私は感じました。(以上のことからって、なんか名探偵っぽくてカッコ良いですよね)

当たり前が当たり前ではなくなる瞬間

サビに含まれる「飛沫(しぶき)」は、「ひまつ」とも読めるわけですね。

つまり、「プール」がコロナ禍で行うことが難しくなってしまった「ライブやフェス」の隠喩になってることがわかります。

このような、みんなとワイワイ騒ぐ行為を”どうせ自分には向いていない”とずっと敬遠して生きてきた。

しかし、ある一瞬で当たり前が当たり前ではなくなってしまった。

無くなってから気付く心に穴が開いたような感情。自分は「ワイワイ騒がない」のではなく、羨ましいと思いながらも、”どうせ自分には向いてないさ”という変なカッコつけがジャマをして「ワイワイ騒げなかった」のだとコロナのせいで気付かされた訳です。

じゃあ、いつできなくなるかもわかんねぇなら今やった方がよくね???

『やっちゃえKOICHAN』

っていう曲なのかなと個人的には感じています。

津野米咲と赤い公園から受けた影響

曲最後の「まだ no time to die」という部分。

直訳すると「まだ死ぬ時間じゃない」となりますが、赤い公園ファンでもある自分としては、やはり昨年亡くなった赤い公園の津野米咲さんのことを重ねずにいられません。

前作「SYUUU」リリースの際にも曲中に津野さんへのメッセージが含まれているのではないかと考える人も多くいたようでしたが、今回も自分の赤い公園センサーが反応してしまいました。

赤い公園のラストライブのMCでも、「俺は絶対バンド辞めねえからな。」という言葉がありましたが、ここの歌詞にはこいちゃんのバンドに対する強い思いが感じられて、非常にグっときました。

当たり前のことが当たり前じゃなくなっていくこと(コロナ、メンバーの脱退等?)でいなくなってしまう人や解散してしまうグループが数多くいる。

だが、俺はマイナスのことをきっかけに自分の表現したいこと、新たに挑戦したいことが溢れ出てくるんだから立ち止まってる場合じゃねぇ!!!!!

といったところでしょうか???

また、コメントの最後の”そして自分たちもまた、みんなにとってのプールでありたいと願っているのです。”という部分。

個人的に、赤い公園が作り上げたどの楽曲を聞いても、温かく包まれるような気持ちになると感じるのですが、こいちゃんもそういう部分に影響を受けたのかなぁと感じました。

この曲、このバンドを聞いたらこの場所・この風景をイメージできる。  そんなバンドにこいちゃんは憧れたのかもしれませんね。(既にできているとは感じますが。)

米咲ちゃんが公園なら俺たちはプールだ!!という気持ちなのでしょうか??さすがに拡大解釈が過ぎますかね???

まとめ

以上が自分なりの考察になります。

やはり日本語力が追い付かずに大学のレポートくらいの文量になってしまいましたね。反省反省。(こういう内容の大学の授業あればなぁ←)

曲に関して簡単にまとめると、
不幸なことや残念なことが起こったとしてもそれらを自分の内に吸収して
音楽にして表現していく。そのために立ち止まっている暇なんか無い。
ガムシャラに飛び込んでいこうぜ。
というメッセージを感じ取ることができました。

またこれからも色々な音楽や映画の感じたことをまとめていきたいと
思います。

では。さらばじゃ。

                            百笠 双世

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?