【独男向け】ぽっちゃり既婚者役に立て⑰【エッセイ】

ここまで語るまでに、諸君には伝わっていてほしいのだが、筆者は全く、お世辞にもイケメンとは言えない。それに、もしイケメンであれば、前述した”無害”には該当しない。美男美女は国をも滅ぼすことがある。歴史が証明だ。
そんな筆者だが、一つ誇れることがある。それは、自身の”好き”を複数持ち、それを継続する力である。元来、人は飽き性だ。だから、色んなものに目移りする。しかし、少なくとも筆者は、偶然かつ幸運にもそれが継続できたのである。
その中の一つに、”仕事への愛情”があった。これが無ければ、結婚することもなかったし、これほどまでに充実した人生を送ることもなかったであろう。ただ太って終わっていた。
そして、その愛情の中でも、筆者はより自由を求めた。筆者の普段の仕事は、言い換えれば、不自由の中での自由の選択である。医師からの処方によってのみ、我々の仕事は与えられ、時間的制約もある。その中で、さまざまな心身を持つ患者さん一人一人に合わせた施術を選択していく。
筆者は、その中で自由を求めた。
〜つづく〜

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