【独男向け】ぽっちゃり既婚者役に立て⑱【エッセイ】

その自由とは、外野からの声を遮断することである。筆者は大病院での経験もあるが、クリニックが主戦場だ。医療が資本主義の影響を受けて久しいが、これを対策せねば、クリニックは潰れる。大規模グループならともかく、個人のクリニックでなおさらだ。
筆者は会社(クリニック)から売上を求められた。医療職が最も嫌う事柄であり、興味がない人も多い。筆者ももちろん乗り気ではなかったが、自身だけならいざ知らず、若手にその考えを強制したくなかった。そして、自らに使命を課した。
”我々の真っ当な仕事を利益に変換する”ことである。これは正面突破である。なぜわざわざこのような言い回しかと言うと、医療でありながら、利益最優先で行動しようと思えば出来てしまう業界だからである。そして、当時の上司(筆者は中間管理職)もそれだった。
何度も衝突した。利益優先のみで利益は得られない。それを理解してほしかったのだ。「みんなで痩せよう!」といってダイエットが全員成功したら、そんなことは世の中の課題にはならないのである。
〜つづく〜

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