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無駄に長く、されど無駄ではない4年間のはなし

こんにちは。

二日です。

この春で今の大学を卒業することになったので、今回はこの4年間を振り返ってみたいと思います。

初めに言っておくと、今回は無駄に長い文章割りに、たいしたことは書いてないし、自分でも後で読み返したくなるか怪しいような文章だということだけ理解しておいてくれればと思います。

大学1回生(2020年度)

初めに、私は大学1回生の後期から2回生の終わりぐらいまで、あまり人に、というか知り合いに会いたくないと思うくらいに、ちょっとしんどいと思いながら過ごしていました。それは自分の勉強のモチベーションが下がって、ちゃんと勉強しないといけないとは思いつつ、オンライン授業をいいことに家で碌に勉強せずに、バイトとかもせずにダラダラしているのに、周りは新型コロナによる行動制限下でも頑張ってるし、楽しそうにもしてるし、というギャップで、自分のことが嫌になってきていたからです。別に他人は他人で、自分は自分なんだから、気にせずに過ごせれば良かったし、普段の自分ならそうできるのですが、当時はそれができなかったのです。私が(あくまでも常識の範囲内で)人のことを気にしないで過ごせる時というのは、自分の行動にある程度の自信がある時で、「勉強しないといけないとわかっていて」怠惰な生活をしていることは、とても自分を肯定的に捉えられるような行動ではなかったので、本当に自分のことが嫌になっていきました。そんな「頑張れない私」は、「頑張っている知り合い」に会えない、というか顔を合わせられないと思い出すようなりました。時勢の影響もあって、友達とかとご飯を食べるような機会はほとんどなかったのですが、ビデオ通話等で何か話すような機会も、一応参加はしていたと思いますが、できれば「今何してる?」「どんなバイトしてる?」みたいな話題は来てほしくないなぁと思いながら過ごしていたと思います。まぁそんな機会も片手で数えられるくらいあったかなかったかの回数だったので、この頃は本当に知り合いと会う機会は無かったし、なんならそういう機会を多少避けていた感じはあった気がします。

こんなことぐらいしか振り返れないくらい、2020年度というのは、自分にとって嫌な年だったし、何もしなかった、何もできなかった年でした。

大学2回生(2021年度)

先にも述べた通り、2回生の終わりくらいまでは知り合いに会いたくない期間が続いて、さらに大学2回生になると、1回生の勉強サボりのせいで学科内の希望のコースに進めなかったことも加わって、自分の自信や自己肯定感とかもかなり低下して、ますます知り合いに会いたくなくなってきていました。

ちなみに、私は中学生のころから大学1回生の終わりまで、家の中も外もメガネをかけて生活していたのですが、大学1回生ときの自分が嫌だったから、何か変えたくて(当然そんなことで簡単には変われなかったですが)、2回生の初めにコンタクトデビューすることになりました。その後久しぶりに会う知り合いには、「マスク生活だとメガネが曇るから」とかなりそれっぽい理由を話しましたが、「嫌な自分から逃げたかった」が主な理由でした。

この頃から、少しずつ自分の趣向も変わってきたような気がします。私は中学生の頃からGReeeeNが好きで高校生の頃までほとんどGReeeeNしか聞かないというくらいでした。それの弊害か何なのか、大学生になってから、というか病み始めてからは、GReeeeNの曲を聴くと、中学・高校の頃のキラキラした思い出が、自分に追い打ちをかけてくるような感覚になって、GReeeeNの曲を聴く頻度が激減しました。別に嫌いになったわけではないし、この年もライブには行ったのですが、GReeeeNと、それに付随する過去の「光」が、当時の自分には眩しすぎて、少し離れたかったという感じです。

代わりに、と言うのもどうかと思いますが、(確か)2回生の前期くらいに、母親がヨルシカの「盗作」を買って来ました(母は時々CDショップで気になったものを、アーティスト問わず買って来ることがあり、髭男「Traveler」、King Gnu「CEREMONY」、あいみょん「おいしいパスタがあると聞いて」等)。GReeeeNの曲は、聴くと現実を真正面から突きつけてくる感覚になり、現実逃避したかった当時の私には合わなかったのですが、この「盗作」は、聴くと現実逃避ができるというか、頭を殴られた衝撃で記憶がちょっと飛ぶような、少し乱暴ではありつつ、作者の思想が伝わるという、ほぼGReeeeNしか聞いてこなかったような自分には知らない世界でした。特に再録の「爆弾魔」が、当時の自分にはピタッとハマったような感覚があって、それ以外にもとても興味深い曲が「盗作」には収録されていて、自分がヨルシカをよく聴くようになるきっかけになりました。

2回生の後期あたりから、社会も規制緩和が徐々に始まり、大学では前年中止になった学祭が、制限はあるものの開催されることになりました。私は1回生の時に学祭の実行委員と写真部に所属していましたが、実行委員のほうは1年間ほぼ活動はなく、写真部は何回か撮影会に行ったり、1回生の終わりに学外での展示を1回したりしたという感じでした。この学祭で写真部に入って2回目の展示なのですが、どっちかというとこの時は実行委員の方をメインで活動していました。単純に色々やることが多かったというのもありますし、まだこの頃は写真に対してそこまで意欲がやる気があったというわけではなかったので。実行委員メインで動いたのは、まぁそれはそれで良かったなと今では思います。久しぶりに色んななと話したよう気がしたし、忙しかったけど、その分やりがいはあったし、大学に入学して、初めて、ちゃんと「楽しい」と思えました。学祭が終わって、少し燃え尽き症候群みたいな感じにはなりましたが、これのおかげで、その先の大学生活で、少しを前を向けるようになったと思います。

12月に、写真部の一泊二日の合宿がありました。滋賀県のメタセコイア並木、福井県の東尋坊、石川県での自由散策で、天気はあまり良くはなく、先も述べたように、当時はまだ写真に対してそこまで意欲的ではなかったのですが、この合宿で、1日中写真を撮っていて気づいたことがありました。それは、写真を撮っている時は、現実を忘れることができるということです。単純に集中しているからということだとは思いますが、自分にとってはこれも写真の魅力の一つだと思うようになりました。恐らくこの辺りで、私の写真に対する意欲も湧き始めて来たのだと思います。

2回生の終わり、2022年1月〜3月の間も、短い期間に色んな「きっかけ」に出会ったような気がします。まず、この頃、確か年末近くから1月の間のどこかで、テレビでアニメ「呪術廻戦」の再放送特番があって、なんとなく見ていました。この時点では、特に呪術に興味があるわけではなく、漫画もアニメもリアルタイムで追っていたわけでもなく、なんか流行ってるんやなぁくらいに思っていただけで、ほぼ初見の状態でした。アニメ自体は、基本的に「名探偵コナン」「僕のヒーローアカデミア」は見ていましたが、特段色んなアニメを見ているというわけではありませんでした。話を戻して、この頃、呪術を見て、なんか、アニメって面白いなと改めて思った記憶があります。当時の、現実逃避したい自分にとっては、写真を撮る時同様に、アニメを見ることも、その間は現実を忘れることができる手段だったからかもしれません。それに写真比べて、大袈裟に言えば「他人」の人生を体験するという、現実逃避の手段としてかなり直接的であることも要因だと思います。呪術と言えば、この2022年の1月の前の月、2021年12月に、映画「呪術廻戦0」が公開されており、私は2月になって、大学の授業も終わった頃に、家にいても無駄に嫌なこと考えたり、何かに焦ったりするだけなので、何となく映画を見ようと思って見に行くことにしました。たまたまその日にちょうどいい時間に呪術の映画がやっていたので見ることにした、って感じです。この映画を観たあと、単行本を一気買いしたという事実だけで、感想は不要かと思います。

この呪術にまつわる一連の出来事、後に自分史において「呪術事変」として語られるのですが(語られてはいないです)、これがきっかけで、その後私は、アニメ、漫画(主に気に入ったアニメの原作)、映画(主にアニメーション映画)にハマることになります。

そして2月から3月にかけては、写真部の展示の準備をして、3月の中旬に展示会という流れになります。この展示会は、自分がこの後に写真とどう付き合っていくのか考えるいい機会になったと思います。12月の合宿から写真に対しての意欲も湧き始めていて、「展示に出す写真」について考えるようにもなりましたし、次年度に3回生になるにあたり、サークル内では最高学年なることで、どんな写真を撮っていこうかということも考えました。

この展示会の期間中かその直後あたりで、また一つ、写真について、作品について、さらにはある意味で今後の人生について考えるきっかけに出会いました。私がこの場でよく話題に挙げる漫画「ブルーピリオド」です。私が漫画読むのは、気に入ったアニメの原作がほとんどなのですが、これに関しては例外で、何ならアニメ版の方は未だに見れていません。このブルーピリオドという作品は、主人公の藝大受験を通して、美術の基礎知識から若者の葛藤まで、様々なことを描いていて、当時の自分にとっては、とても考えさせられる話でした。自分が小学生の頃、子供ながらに美術方面に憧れていたことや、主人公を始めとする各登場人物の言動に共感するところも多かったことで、よりこの作品にハマっていきました。特に、成績優秀な主人公が、いわゆる難関大学への進学ではなく、東京藝術大学への進学を目指すことを決断するまでの一連の物語に、私自身が大学卒業後の進路を考える上で、とても大きな影響を受けたと思います。

この頃からぼんやり考えていた大学卒業後の進路というのは、周囲の人の多くが大学院進学か就職する中で、私は写真の専門学校に進学するというものでした。写真部での活動や、それ以外での撮影の機会などを通して、将来写真を撮る仕事に就けたら楽しいだろうなと、初めはこのくらいぼんやり考えていました。ただ正直なところ、当時は、大学で扱っている分野を大学院でも引き続き勉強するのはしんどいだとか、そもそももう大学での学問というものに対するモチベーションを持ち合わせていなかっただとか、「逃避」のためにこの進路を希望していたというところもあり、あまり人に話そうとは思えませんでした。こうして黙っている内に、自分のやりたいことを逃してしまうだろうなと思ったりもしていました。

大学3回生(2022年度)

写真への道への憧れを抱え、迎えた大学3回生の春。私は前期の授業が始まるまでに、5月の学祭での写真部の展示に向けて、色々構想を練ったり、色々写真を撮ったりしました。展示会とは関係なしに、撮りたいものを今までに比べかなり積極的に撮りに行ったりもしました。2回生の終わりの展示会以降、写真に関して少しずつ考えるようになったこと、ブルーピリオドに出会って色々考えたこと、またそれらを「作品」として昇華する術を少し知れたことが、自分のやる気の原動力になっていたと思います。

気がついたら、5月の学祭では、他の部員に比べて多めの作品数で出展していました。その中のある作品が、自分にとっての成功体験と言えるものになったことで、私は、やっぱり将来、写真を撮る仕事に就きたいという意思を持つようになりました。

とりあえず、写真の専門学校のオープンキャンパスに行ってみました。まだこの時点では大学3回生なので、本当に様子見のような感覚で行きました。当然周りはほとんど高3で、全然落ち着かなかったですが、説明とかを聞いた感じ、意外と大卒の人や社会人経験者も入学するそうで、それが決め手というわけではないですが、安心材料の一つにはなりました。

ただ、ここまでは自分1人でできる範囲の行動で、実際に専門学校に入学するには、親や家族からの支援は不可欠です。なので、いつかは自分が専門学校に入学したいということを親に伝えなければいけないわけです。でも自分は、もともと自分の本音を誰かに伝えるのがというか、本音を声に出すのが苦手で、なかなか話せないでいました。でもやりたいことをやりたいと言いたい気持ちはあって、話したいと話したくないが行ったり来たりして、またモヤモヤする期間が少し続きました。そんな中、大学の勉強でまたちょっと嫌なこと、というか本当に些細な、ちょっともうめんどくさいなと思うようになることがあって、もういっそ大学中退して専門学校入りたいなと思ってしまったことがあり、これが、結果的に親に自分の指示を伝えるきっかけになりました。中退という最大の逃避を求めてしまったのです。まぁ当然反対されました。まぁ流石に中退という選択肢は一時の気の迷いだったにしても、専門学校の件も、あまり肯定的には受け取ってもらえませんでした。とりあえず最低限、大学は卒業することを条件に(今思えば何を当たり前のことを言ってんだって)、この時点ではギリギリ受け入れてもらった感じでした。話す前は、意外とあっさりOKがもらえるのではないかという甘い幻想を抱いていましたが、実際はそんなことは、久しぶりに親から厳しいことも言われ、少し落ち込むことはありましたが、それ以上に、やっと本音を言えたということ、自分が今何をやりたいかを言えたことにほっとしたというか、嬉しかったというか、話し終えた後、しばらく自室で泣いていました。

さて、なんやかんやあって自分の意思を親に伝えることはでき、一応専門学校進学の許しも一応(大事なので一応2回言っとく)もらえたので、そこから少し吹っ切れたというか、相変わらず勉強に対する意欲は全然ないですが、ないなりに頑張るようにもなりました。ただ、この頃はまだ友達とか知り合いとかには、自分が写真の専門学校に入りたいと言うことは言ってなかったし、なんとなく伏せておきたいと思っていました。多分、まだ少しだけ、その進路に100%の自信を持てていなかったのだと思います。

話は変わって、この専門学校進学にまつわる出来事の前後あたりから、私はアニメをかなり見るようになりました。確か、U-NEXTの初月無料のやつに入ったのを放置してて、あと1週間くらいで終わるって辺りで見始めたのがきっかけやった気がします。最初は「かぐや様は告らせたい」を見てどハマりして、1〜3期一気見して、それを3周くらいしました。そっから他のアニメにも手を出そうとして、FOD、dアニメストア、アマプラの初月無料も使って、加えてU-NEXTの不定期の無料トライアルも使って、気になったやつはとりあえず見ていきました。先にも書いたように、私は気に入ったアニメの原作を買う人間なので、短期間にアニメをたくさん見た結果、短期間で本棚はいっぱいになり、追加で確保したスペースもすぐにいっぱいになり、置き場所難民になりました。現時点で、私がアニメから原作に行った作品は、もともと好きだったコナン、ヒロアカ、宇宙兄弟を含め、呪術、かぐや様、「彼女、お借りします」、「ホリミヤ」、「ようこそ実力至上主義の教室へ」、「ぼっち・ざ・ろっく」って感じです。あとはもともと小説もそれなりに読んできていたので、今は本当に本とか漫画を置く場所がないです。だから最近は無闇にアニメの原作を買い漁らないようにしています。

アニメをたくさん見るようになると、他にも色んな「物語」を欲するようになりました。なので私はこの年あたりから、映画館にもよく足を運ぶようになりました。まぁ見るのは基本的にアニメ映画だったり、有名作だったり話題作だったりなので、別に映画マニアを名乗るつもりはないなですが、映画館で映画を観るのは結構好きになりました。以前にも書きましたが、映画館で映画を観終えると、気持ち的にも、視覚的にも、見える世界が綺麗に見えることに気づいて、その体験がやみつきになった、というのは変な表現かも知れませんが、そういう体験をしてたくて、映画館によく行くようになりました。

3回生になってからハマったものと言えば、ヨルシカにハマったのもこの頃です。前は「盗作」くらいしか聴いてなかったのですが、ラジオやCMで「春泥棒」を聴いてから、段々他の曲も気になり出して、まず追加で購入(デジタルだけど)したのは「負け犬にアンコールはいらない」と「だから僕は音楽を辞めた」でした。それから「創作」「エルマ」「夏草が邪魔をする」ときて、4回生の初め頃に、音楽画集「幻燈」も購入して、色々聴くようになりました。色々聴いて思ったのは、ヨルシカの曲は、深く考えればかなり奥深い作品であり、深く考えずともとても綺麗な作品であるというところが、すごく尊敬できるなぁということです。自分も作品を作る時に、深い意味を込めるのも大事だが、それと同じくらい、パッと見の写真の綺麗さにも気をつけるようになりました。

自分の作品作りに関係するところで言うと、3回生になってから、他大学の写真展や、社会人サークルの写真展等、自分の所属する写真部以外の写真展をよく見に行くようになりました。きっかけは、写真部でお世話になっているギャラリーでやっているある写真展にふらっと行ったときに、こうやって別コミュニティの人の写真を見るのも良いなぁと思ったことで、それからは主に、そのお世話になっているギャラリーで開催される展示を見に行きつつ、別のギャラリーでも気になるものがあれば行ってみるということをするようになりました。おかげでこの1年、色々写真について考える機会が多くなり、それが自分の写真に活かせているかは分かりませんが、なんとなく、自分が撮る写真の幅も広がったような気がしています。

あと3回生の時の思い出というと、初めて海遊館に行って、なんかハマっちゃって2回目行った時に回数券を買って1年で合計4回行ったこととか、チケット争奪戦戦を経て奇跡的に取れたの舞台「ハリーポッターと呪いの子」の9と4分の3番線シートのチケットを持って7月末に東京に行ったら入場直前で公演中止になったこととか、その舞台を見る予定だった時間を使って暑い中ちょっとだけ新海誠作品の聖地巡礼をしたこととか、その後初めから行く予定だった「ブルーピリオド展」に行ってその日はギリギリプラマイ0になったこととか、例年通りのGReeeeNのツアーと年が明けて1月にGReeeeNの大阪城ホールのライブに行って1年に2回GReeeeNのライブ行った上に、城ホの方では生歌聴けたこととか、この年は、何もなかった前の2年間を取り戻すかのように色々自分の好きなことを積極的にやっていった年だったなぁと思います。

そして3月の写真部の展示でも自分の好きな作品を色々展示させてもらえたし、何よりこの1年自分が色々考えていたことを形にできて良かったなぁと思って、一応これが写真部の卒展的な展示だったので、ひとまず悔いなく活動を締めくくれたかなぁと思いました。この展示を通して、改めて、自分はやっぱり写真を撮るのが楽しいし、こうやって写真を使って作品を作るのも好きだし、人と写真についてあーだこーだ話すのも好きだなと思えて、これで、自分の進路に自信を持てた、というか、やっぱり今は「写真」がしたいと実感しました。

4回生(2023年度)

4回生になると、研究室に配属され、大学での勉強からさらに専門的なことを勉強・研究していくようになります。私は別に自分の学科・コースの分野について、もう完全に興味がないので、研究室紹介の時に雰囲気が良さそうだったところを希望して、希望者数が募集人数よりちょっとだけ多かったものの、ギリギリ希望通りの研究室に配属されました。

結論から言うと、この研究室に入れて本当に良かったなぁと思いました。理由は最初の印象通り雰囲気が良かったことや、楽しいことも色々あったことや、研究とか研究室内のミーティングや発表は大変なことも多かったですが、その分最後の卒論執筆や発表でそれなりに成長も感じられたと思ったこと等、色々あります。自分が所属しているコースに来て良かったと思ったことは一度もありませんでしたが、この研究室に来て良かったと思うことはたくさんありました。

さて、大学の4回生になると、卒業後の進路の話を聞かれることがかなり増えてきます。4回生になったあたりから、周りの人たちにも、自分が写真の専門学校に行くのだということを話すようになりました。色んな人に話してて思ったのは、もう逃げられないなということです。実際はどうかというのはともかくとして、色んな人に見られている感覚になってきました。だから怖い、ということはありませんが、「頑張って」とか「楽しみにしてる」と声をかけてくれた人たちを(大袈裟な表現ですが)裏切らないように、頑張らないとなぁと思いました。

4回生になってからの思い出は、基本的に卒業研究、卒業論文がほとんどなのですが、いくつかいい思い出もあります。

ますは夏休みに、1人で沖縄旅行に行ったこと。宿泊を伴う旅行は今回が初めてで、なんか小学校のときに初めて宿泊行事に行った時みたいなドキドキ感がありました笑。その時は2泊3日で、初日は夕方くらいにホテルについて、夜は国際通りでご飯食べて、そのままスナップ撮りながら夜の国際通りをぶらぶらしました。中・高の修学旅行で2回沖縄に行ったことがあり、2回とも国際通りもには行きましたが、どちらも昼間だったので、夜に色んな光を発している国際通りを見たくて、今回の旅行をセッティングしたと言ってもいいくらいです。2日目は那覇からバスに乗って美ら海水族館に行きました。こちらは中学生の時以来で、またあのデカい水槽にいるデカいジンベエザメ見たいなぁっと思っていたので良かったです。3回生の頃に海遊館によく行ってたということもあって、美ら海水族館は絶対に行こうと思っていました。夜は小・中の時の友達とめっちゃ久しぶりに会ってご飯食べました。なんか地元じゃないところで会うのが少し面白かったです笑。3日目は帰りの飛行機までは、その友達から聞いた沖縄県立博物館・美術館に行きました。元々何かしらの展示を見るのは好きなのでとてもいい時間を過ごせました。すごく色んなことを考えさせられました。という感じの2泊3日で、国際通り→美ら海水族館→沖縄県立博物館・美術館っていうめっちゃ修学旅行みたいな1人旅になりました。

もう1つのいい思い出は、前年見れなかったハリポタの舞台のリベンジに行ったことです。今回はせっかく東京に行くから、としまえんの跡地にできた「ワーナー・ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」にも行くことにしました。舞台のチケットが取れた日とスタジオツアーのチケットが取れた日が中1日空いていたので、2泊3日の1人旅を決行しました。まず1日目は、夕方くらいにホテルに着いて、舞台が夜公演だったので、17:30くらいから会場近くの「マホウドコロ」というハリポタのグッズショップで色々物色して、最終的に開場ギリギリまで居て、めちゃくちゃ散財しました。そしていよいよ赤坂ACTシアターに行って、念願の「9と4分3番線シート」での観劇を達成しました。もうめちゃくちゃ良かったし、想像以上に魔法にかけられました。それに今まで、自分から舞台を観に行くことはなかったので、これを機に少し舞台を見るという習慣も作りたいと思いました。この大満足の1日目を終え、2日目はまず、朝から外で朝食を食べに行きました。基本的に朝食はそんなにちゃんと食べないのですが、せっかくの1人旅なので、いつもと違うことをしようと思ったのと、この後の予定のために新宿に行きたかったので、新宿のパン屋さんのカフェスペースで、フレンチトーストを食べるという、自分史上最高に優雅な朝を過ごしました。さて、2日目のメインイベントは、新海誠作品の聖地巡礼です。新宿がスタートで、「言の葉の庭」の新宿御苑、「天気の子」の田端駅、「すずめの戸締まり」のお茶の水駅近くにある聖橋、「君の名は。」の須賀神社横の階段、「秒速5センチメートル」のラストシーンの踏切、最後は新海作品関係なく、あらゆる作品の聖地である渋谷のスクランブル交差点と、いろんなところを巡りました。もう楽しすぎたし、写真もかなり撮ったし、天気はちょっと悪かったけど、最後の夜の渋谷が、写真撮って楽しすぎました。またまた大満足の2日目も終わり、最終日は昼から新幹線の時間ギリギリまで、スタジオツアー東京で過ごしました。感動の連続で、1日目に舞台を観た後だったので、なおさら感動しまくってました笑。トータルで5時間以上はいましたが、それでも足りないくらい、いろんな展示があって、絶対にまた行きたいと思います。そんなこんなで好きを浴び続けた3日間でした。最高過ぎた。

と、4回生も、卒論大変だったーって思い出が大半ではあるものの、普通に楽しんでいました。何より、自分の進路が定まったことや、それを周りの人にも知ってもらっていったことが、精神的にもちょっと楽になっていたのかなと思います。

そして現在、今これを書いてるのが、昨年引退した写真部のOB展の会期中(ダラダラ書いてたら明日で最終日になってしまいました)で、今回は3作品出しました。この1年会う機会が写真部の人たちにも自分の進路のことを話したり、いつもと変わらず自分の出した作品の話をしたり、昨年までとは違う楽しさがあって、また春からの新しい生活も頑張ろうと思うことができます。

最後に

この4年間、高校までは考えたりも悩んだりもしなかったことに対して色々考えさせられて、大学に入ってからハマった漫画「ブルーピリオド」じゃないですけど、まさに自分にとっては「青の時代」だったなぁと思います。でも、一応その悩みとかはほとんど解決して、私の「青の時代」も、大学生という「青春」も、一区切り着いたんだと思います。

3回生以降は楽しいことも増えてきたし、楽しめることも増えてはきましたが、正直、4年間トータルすると、嫌なことの方が多かったし、早く終わってほしい4年間でしたが、それでも、自分にとっては間違いなく意味のある4年間だったと思います。新しく出会った人には恵まれたと思いますし、今までの知り合った人たちにも恵まれていたことを再認識できました。

なんかちょっとした論文くらいの文字数になってしまいましたが、長々とお付き合い頂きありがとうございます。

次回の話題はまた考えおきますが、これからは不定期ですが、ちょっと私の作品の紹介をさせていただこうと思います。

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