面白い美人じゃない
音楽できないなら、面白いか美人でないと魅力がない。私は音楽できないただのブスなのに、

林檎と聞いたら椎名林檎だけ　
「りんご」って音を、「林檎」って漢字を見ただけで「椎名林檎」だけしか思いつかないくらい私は音楽に蝕まれている。

I Have A Dream
今は
希望の歌じゃない
ABBAの「I Have A Dream」という昔は大好きだった楽曲がある。この先が広く広がっていくような希望を感じさせる歌だった。今はただの劣等感を生む曲。夢が叶った人たちが歌う、夢に対する希望の曲なんて信じられない。

Ifなんかあり得ないのだ
その曲には「If you see the wonder of a fairy tale You can take the future even if you fail I believe in angels」と言う歌詞がある。直訳すると「もし、おとぎ話の不思議を信じるなら失敗してもきっと未来は素晴らしい。私は天使を信じてる。」だ。おとぎ話の幸せは願っている。しかし、信じる、望む、そんな感情になれるほど希望に満ち満ちた世界ではないと思う。憧れは良い。でもリアルが邪魔をする。今生きられるのはリアルだからだ。

音楽から逃げれないように
精一杯のエレアコ
私はブスだから、音楽をやりたい。やらないといけないしそれ以外は何もできない気がしている。
ーーヤケクソになって、高いエレクトリックアコースティックギターを買う。もう逃げられない。もう音楽からは逃げられないーー
音楽が好きなら自然にできることができない。音楽に救われない。音楽に嫌われて嫌いになる。

現実を駆け抜けたい
そんな現実、音楽を別に愛していなくて、アーティストの「音楽に基づいたどうしようもないような人生」を愛している。それに気づいて早く中途半端なギターを売り飛ばし勉強をしていい大学に行きいい職業に就きお金を稼ぎたい。と言えるような現実的な思考になりたい。

だがしかし
夢の中にいたい
でも捨てきれない。音楽は好きで「面白い美人」じゃないから私には音楽しかない。極端な夢、バカと言われるような浮ついた夢。東京に溢れるバカなバンドマンみたいな夢。そんな夢の中で悲観的に居れば誰か、誰か魅力に気づいて連れて行ってくれないだろうか。全部が全部夢。

浮かんで‼︎ hi! high!
そんなふわふわとした夢があってもここが現実。
浮かびたい。浮べない。
hiと挨拶できるくらい簡単に、身近にhighになりたい。highになれない。

「毎日ここどこだ」
イッツマイドリーム☆
毎日違う綺麗な景色を見て、知らない土地で起きる幸せを「夢」とした強がり。努力をしたくないことに気付かされた一文。音楽ができないのではない。音楽以外を大きく生きてしまっている。旅行に行っていたらギターが弾けないことに気づいていない。景色を見ても何も残らない。それが私の夢だと、せめてもの強がり。

昨日触れなかった
星なんか見ない星なんてどうでもいい
歌の1番を「昨日」として、1番で触れなかったわたしの「ロックスター」「ミュージックスター」。綺麗で壮大な星は大好き。でも、それすらどうでも良くなるくらい憧れている別の星「スター」がある。

shooting star！STAR‼︎
私を貫くいくつかの「スター」。そして「ーーーーー」のーーーはそう呼ばれていた。

苦しめるのは憧れ
解散はダサい憧れ
ーーーを撮られたことで激怒する少女性を持ち合わせた彼女がーーーをshooting starと呼ばれるのは嫌だったのではないか。それとも自分の少女性を嫌っていたのか。解散したダサい理由も小女性に溢れ、彼女の魅力の一つだった。己の少女性を嫌う少女の音楽は一番憧れた。

美しい解散ライブにむけた
全力疾走
私もそうなりたい。解散ライブは美しい。解散ライブをするために音楽をやりたい。終わりまでの、音楽に基づいた私の人生のどうしようもなさを、どうしようもない一人一人の人に見てもらいたい。最後まで最後まで

現実を駆け抜けたい
最後のライブまで駆け抜けたい。駆け抜ける人生は現実味を帯びてきた。音楽のなさを「現実」とは呼ばなくなった2番。

だがいまは
君の中にいたい
今は中途半端な自分だが、誰かからすれば、君からすれば私は憧れの対象。今だけでいいからそんな君の中で「2022からのふつつかだみ子」として存在させてくれれば十分なのかもしれないと思った。音楽ができない私にとって、今は一番良いはずなのだ。

浮かばん‼︎ ward ! high!
そんなすごい歌詞は思いつかない。人を感動させるような言葉思いつかない。言葉は思い、とてつもなく重い。浮かばない。ちゃんと現実だ。

「毎日ここどこだ」
この言葉は、

イッツマイドリーム☆
私の夢？

？？？
私は言葉で音楽で現実を生きる。浮かばない。わたしはこんな恥ずかしい夢を持たない。私の夢は「毎日ここどこだ」じゃない。

イッツユアドリーム‼︎☆
こんな恥ずかしい夢は私の夢じゃない、これはあくまでお前の夢だ。お前の夢になればいい。

と思ってました。