見出し画像

美大ならではの博士公聴会に向けて

とうとう3日後に迫ってきました。
社会人としてムサビの門を叩き、早5年、終盤に差し掛かってきました。
昨年11月末に博士論文の提出は終えており、先生方による査読期間を経て、いよいよ発表です。

ということで、発表のプレゼンテーション資料は問題なく準備を終えましたが、パネル制作に苦心しました。
昨晩、A1パネル6枚のデータを完成させ、印刷所へ入稿しました。あとは土曜日に受け取り、展示の設営作業を残すのみです。

私は、経営学のディシプリンに根差しつつも、アートを視座として取り入れて研究を行っています。
経営において、アートの考え方が役に立つはずであるという仮説をもとに、それを検証するために「美しい椅子」の制作にチャレンジしてきました。

ムサビでの修士課程、博士後期課程での学びに加えて、木工の工房において職人の方々から教えてもらったすべての知識と技術を椅子の制作にいかし、研究の糧としてきました。

生まれて初めての自作の椅子ということで、4年の歳月を経て完成に至りましたが、ようやくお披露目できる時が来ました。

私の研究のタイトルは以下です。
イノベーション創発のためのミドル・マネジメントによるビジョンの形成と浸透 ーアートで培う「美」と「タンジブル」の視座からー

主査の先生から、「美しさで心を揺さぶることができて初めて朝山の研究は説得感が増すんだ」という言葉を頂き、胸に突き刺さります。
美の重要性、有用性を語っている研究だからこそ、美を感じる椅子でなければならない。公聴会の空間も美を感じるものでなければならない。壁に貼るパネルも美を感じるものでなければならない。

そのようなプレッシャーに押し潰されそうになりながら、また、パワポだけで良いのではという逃げの気持ちがよぎる瞬間もありましたが、なんとか作り上げることができました。

その公聴会は、以下の要領で開催されます。


無事、学位取得が確定しましたら、次は4月に修了制作展があります。美大ならではですね。
美大ならではの学びや体験として、生みだす苦しさ、美を追求する大変さを噛みしめながら、最後まで走り切りたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?