【あおの奇跡】メディアの力
救う会を設立した2022年8月当時、私たちとしては、早く募金活動を開始したい思いもあり9月末の記者会見、募金活動開始を目指していたのですが、受入れ先のコロンビア大学病院から正式なデポジット金額(見積り書)が中々届かない状況が続きました。
その間、日中も仕事の合間で何とか時間をとって地元支援者の方を訪問したり、事務所の準備や募金口座の開設に必要な書類作成、手続きに奔走し、毎週末の総会では深夜までネット会議を行うなど、とても忙しい日々が続きました。
また、募金開始の記者会見を多くのメディアに取り上げて貰いたい思いはあったのですが、過去にも同様の心臓移植のニュースはあり、知り合いの記者に相談しても、「正直、なかなか注目を集めるのは難しいと思う。」と言う意見で、あまり期待できない状況がありました。
そのような中、お父さんの大学の先輩の友人があおちゃんの話に共感して頂き、救う会のサブメンバーとしてボランティアに加わってくれました。
一人はマーケティングのプロ、もう一人はPR戦略のプロの方で、彼らから具体的なアドバイスを受ける内にメディア戦略は非常に重要であることがメンバー全員の共通認識となっていき、これをきっかけにそろぞれ各メディアへの事前の働きかけを積極的に行なっていきました。
更に、記者会見当時は従来の救う会とは異なるメッセージが必要だろうとの意見もあり、あおちゃんの厳しい現状と共に、心臓移植に関する社会的課題についても世の中に分かり易く伝えるプレゼン資料を作成することになりました。
・日本は幼児のドナー数が極端に少なく現時点で43人の小児心臓移植待機者に対して年間約2件しか国内で心臓移植が行われていないこと
・日本は100万人あたりのドナー数がアメリカの62分の1、韓国の15分の1と他国に比べて極端に少ないこと
・救う会を立ち上げてから円安の影響を大きく受け募金金額が過去にないほど高額化していること
などを資料に盛り込み、記者会見当日はモニターに資料を投影し、かつ、ネット配信の準備もすることになりました。
そして、10月末にデポジット金額がやっと提示され、そこから目標募金金額(5億3千万円)と記者会見の日程調整を行い、11月14日に厚生労働省で記者会見を行うことになりました。
実に救う会を立ち上げてから4ヵ月半が過ぎていました。
そして、いよいよ記者会見です。
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