見出し画像

偽物感について

こんにちは。 fuu room 心理セラピスト okumura hisami です。

 優しくて、人を助けてあげて、真面目で勉強も仕事も良くできる。そういうよい子、よい人は、自分を責めがちで、恥ずかしがり屋さん。そして、いつも、自分がないような、周りをだましているみたいな、他人の期待通りに動いているだけのような、そんな感覚を持ちながら生きている。 
 偽物の自分を恥じているから、また一層、周りに敏感で周りの期待に応えてしまう、それ以外の生き方を知らないという感じ。
そういう感じありませんか。

 私自身がまさしくコレで、自分がセッションを受けたり、自己ワークをするときにもよく「偽物の自分」という感じがよく出てきます。
 最近、トラウマ、セラピーの学びの中で、自分の偽物感への理解が深まったので、お伝えしたいと思います。

傷ついたワタシは壁の向こう

 心が傷つく出来事があったとします。そのとき人は、「なんとか大丈夫でいよう」とします。そのために傷ついたワタシを私から切り離して、「それは自分ではない」と壁の向こうに隠すことで、自分の平気さを保とうとします。
 傷ついているワタシを壁の向こうに隠しておくことで、私は平気で日常生活を送っていますが、置き去りにしてきたワタシが壁の向こうにいるために、どこか上辺で生きているような、嘘をついていきているような偽物感がつきまといます。
 そんな私をさらに、どこかで責め続け、自分に対する自信のなさ、不信感、自己嫌悪感、恥の感情などをうっすら持ち続けながら日々を生きています。

わたしのなかのいろんなワタシたち

 感じることで、大丈夫じゃなくなってしまう感情をもつワタシたちは壁の向こうにいます。そのワタシは一人ではありません。悲しいワタシ、孤独なワタシ、怒っているワタシ、恐怖に凍るワタシ、恥ずかしいワタシ、、、
 壁のこちら側には、日常生活を送る私がいますし、楽しい私、やる気の私、親切な私、大人な私などもいます。
 壁の向こう、壁のこちら側、全部に気づいているわたしもいます。
 そんなふうに、様々な階層にわたしや、私や、ワタシがいます。追いやられたワタシたちは、壁の向こう、つまり潜在意識にしまい込まれており、いることすら忘れ去られていますが、実は自分の生き方のベースになっていて、日々の出来事に常になにかしら反応し、時にはコントロール不能の反応を引き起こし、生きづらさの原因にもなっています。

服従・迎合してしまうワタシ

 生存戦略という面から、偽物感を考えてみることもできます。
 危機的な出来事があったとき、人は4Fと言われる反応をして生存戦略を発動します。4Fとは、戦う(fight)、逃げる(flight)、凍り付く(freeze)、迎合する(fawn)の4つの反応です。
 偽物感を感じる人は、生存戦略として、服従すること、迎合すること(fawn)を選択しがちです。相手に合わせて、相手に気に入られることは、生き延びるための戦略として、とても有効だからです。
 自分が疲れ果てていても、他人のためにがんばることをやめることができないのは、そのためです。
 それは、サバイバルしていくためにと、やっている反応なのですが、そんな自分に「人の言いなりだ」「自分がない」「自分がしたいことがわからな」という思いも生まれてきて、また偽物感を感じるということになっていきます。

本当は偽物も本物もない

 日々の生活を送っている私の壁の向こうに傷ついたワタシがいる、となると、日々の生活を送る私は「偽善者の私」「上辺の私」で、壁の向こうにいるワタシを「本当の私」などと解釈してしまいがちです。
 けれど、日々を送ってくれる私も必要な私だし、辛い感情を引き受けてくれているワタシも大切な私。偽物も本物も、どっちがえらいとか、だめとか、そういうものではなく、みんな大切で、それぞれが役割を果たして健気に頑張っている、そんなふうに理解して労ってあげられるとよいと思います。

壁の向こうのワタシに会いに行ってみよう

 いないことにされている、壁の向こうのワタシに会いに行ってあげることは、自分を理解し大切にしてあげる行為です。セラピーなどで会いに行くことは可能です。
 傷つく場面で追いやられ、つらい感情を持ち続けていたその子に気づき、ずっとこの感情を引き受けてきてくれたことに理解を向けていきましょう。
 迎合・服従していることに対しても、この場面を乗り切るには、必要なことだったのだ、とその反応で間違っていないことを伝えてあげられるといいと思います。そのうえで、自分はどうしたかったのか、正直な気持ちも聞いてあげられることで、他人に服従する以外の選択肢も見えてくると思います。

 私自身、偽物感に対してセッションを受けたり、自己ワークをしたり、学んできたことで、自分に対して優しくなれました。自己信頼感も増してきたと感じています。セルフラブです。

 セッションでは、壁の向こうのワタシとコミュニケーションをしながら、いろいろな私たちが仲良くなって、自分らしく生きていける道筋を、クライアントさまの感情感覚を道しるべに、一緒に進んでいきたいと思っています。

***************************************************
個人セッション受付中です。
詳しくは fuu room のホームページを見てみてくださいね☆
(オンライン、対面@岐阜市やながせ倉庫、 対面@郡上八幡
⇒ fuu room

instagram公式LINEからもお申込み受け付けています。
是非のぞいてみてください♪

X(twitter)でも、日々の気づきや、お知らせつぶやいております。
よろしくお願いします♡






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?