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家よりカフェが落ち着く理由と、無意識の欲の話。

世の中は、仕事を外でやるほうが集中できる「カフェ派」の人と、家でやるほうが集中できる「おうち派」の人にわかれるらしいですね。

そして完璧主義の人ほど「カフェ派」が多いそうです。

なぜ?なぜ完璧だとそうなるの?と思ったら、完璧主義の人は家にいると周りのすべてが自分に関係があるから「あれもしなきゃこれもしなきゃ」と気が散るらしく、その点カフェなら見えるもの聞こえるものすべてが「自分には関係ない」から落ち着いて仕事にうちこめるからってことでした。

でもこれちょっと疑問が残ります。

だって、私はほぼ毎日カフェで仕事をしていて、それはその方が集中できるからですが、じゃあ私が完璧主義かといったら、そんなことは全然ないんですね。

根っから「8割できたら良しとする」が信条だし、部屋なんてそこまでものすごく片付いていなくてもふつうに寛げます。

逆に、ザ・「おうち派」なタイプのライターをしている友人なんかは、毎日一歩も出ずに執筆しているけど、仕事はきっちりやるタイプで、部屋はいつもきれいです。

だから「カフェ派」と「おうち派」は性格だけでは二分できないような気がしていて、むしろ私はこれ「無意識の欲」が深く関係しているのではと思っています。

「無意識の欲」。つまり、内なる自分が本能的に要ると分かっているもの。

仕事の例でいったら、カフェなら集中できるという、その根底の理由に自ずとなっているものは何か?のようなこと。

それ、わたしの場合はおそらく「生クリーム」です。

そう思う理由は、2つあります。まず生クリームって、食べたいとなったときに代替品がちょっとないんですね。そして、家に買い置きがあるってことがほとんどありません。

たとえばチョコレートなら、とっさに飴かなんか口に放り込めば、その場の欲はおさまるから、家に前に買ったのの残りでもなんでも、甘いものならそれでなんとかしのげるわけです。

でも生クリーム食べたいってときには、飴を食べたってなんか違うし、クッキーとか、柔らかいけれどプリンも、全然だめだと思うんですね。

そして家にたまたまある率は極めて低い。「3パック買っておくかな?」とか、納豆みたいに買い置きは絶対していないし。生クリーム欲は突然くるのに、家でその時が来たらおしまいです。だから、落ち着かない。

その点カフェは、安定して生クリームに近い場所です。

私のよく行くスタバなんか、生クリームを30円で添えてくれる(おやつを買わなくてもコーヒーにだってのせてくれる)というすばらしいサービスがあります。

メニューに生クリームものがないカフェだとしても、周りにお店はいくらでもあるわけで、とにかく外にいさえすれば、思い出した次の瞬間に生クリームにありつくことがある程度は可能です。うちがコンビニも駅も遠いというのもあるけれど、家じゃそうはいきません。

そんなわけでわたしが「カフェ派」であることの無意識の理由は生クリームでまず間違いないし、周りの人は、またそれぞれ違うのだろうなと知りたくもなります。

ちなみに、薬膳的に生クリームは「潤い」をつくる食材。生クリームは、喉のイガイガとか、便秘なんかのときに食べたくなると言われています。

喉がイガイガしがちかつ便秘症の私の生クリーム欲が強いのが、理にかなっていて感心します。無意識の欲ってすごいなぁと。

ということで、今もカフェで仕事しています。
生クリーム欲がいつ湧いても良いように。