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40. 自分で自分にインタビューをしてみた

「言葉や文章の世界で生きていきたい」

そう笑顔で語るのは、本業の傍ら、シナリオライターとして活動する楓花(ふうか)さん。
小説の出版を目標に執筆を続ける彼女に、今回はストーリーの魅力と今後の展開についてお話を伺いました。

書いてはやめてを繰り返していたという彼女が、今、書き続けることができている秘訣は何か。その真意に迫ります。


PROFILE 楓花
1989年12月24日生まれ、北海道在住。
2022年8月より、副業でYouTube動画のシナリオライターとして活動。現在は登録者120万人のチャンネルで、ミステリー系動画のシナリオと、ホラー系の朗読シナリオを担当中。
好きな食べ物はメロンパン。好きな動物は猫。苦手な物は丸い物の集合体。
X(旧:Twitter):@fuuka1224_

想いを伝えるために、自分にはストーリーしかなかった

ーー子供の頃から小説を書いていたという楓花さん。今は副業でシナリオライターをされていると伺いました。

そうですね。シナリオライターを始めて、今、ちょうど1年半くらいになります。でも実は私、シナリオライターになりたくてライターを始めたわけではないんです。

ーーというと?

こんなことを言うとライターの人達に怒られそうですが、私、元々ライターという職業がどんなものかすら分かっていなかったんです。ただ、小説を書くために文章力を上げたくて選んだのがライターだったってだけで。
だからSEOなんてもちろん知らないし、その他にどんな専門分野があるかもさっぱり(笑)
だから、最初にクラウドソーシングでシナリオライターの案件を見つけた時、「お!ラッキー!」って思いました。書いてはやめてを繰り返してはいたんですけど、それでもずっと小説は書いていたので。台本作成なら自分にもできるし、なんなら小説の腕を上げる一番の近道かなって。

ーー小説を書くために、わざわざ副業でライターを始めるなんてすごいですね。

そこまでしなきゃいけない理由が当時はあって。
実はその時、お付き合いをしていた彼を癌で亡くしたばかりだったんです。30代でそんな経験をして、ただでさえ毎日が生き地獄なのに、周りの人たちは的外れな励ましや対応ばかりしてきて。それが本当に辛かったんです。でも、これはきっとみんなが「リアルな死」を知らないからだってその時に思ったんですよね。それなら、私自身が「リアルな死」を世間に届ける先駆者になろう。私の場合、それをストーリーで表現すればいい。そのために、今後の人生ずっと小説を書き続けようと、その時自分に誓ったんです。

ストーリーの最大の魅力は疑似体験

ーーご自身の想いを伝える手段に、なぜ小説を選んだんですか?

単純に、自分にできることがそれしかなかったのと、疑似体験をしてもらうのにちょうどいいと感じたからです。
小説に限らず、アニメや映画を観ていると、物語の登場人物に感情移入しちゃうことって多いじゃないですか?私、ストーリーの最大の魅力はそこだと思っていて。
物語の世界では、良くも悪くも他の人の人生を疑似体験することができるんです。登場人物に思いを馳せることは、その人物を生み出した作者の思考や情熱をまんま体感することと同じなので。それって、ストーリーを介してだからできる、唯一無二の方法だと思うんです。ただ共感してもらうとか、知ってもらうだけじゃなくて、同じ目線で、同じ感情を味わってもらう。小説なら、それを叶えることができるって信じています。

それはもちろん、悲しみや苦しみだけに限らず。誰かを好きになった時の華やいだ気持ちや、大きな感動を覚えたときの魂が震える感覚とか。
そういった、一言では簡単に言い表せない想いも、ストーリーを介してなら表現することが可能になるんじゃないかなって。まぁ、上手く書ければの話しですけど(笑)。

目標は2冊の出版

ーー将来の夢は小説家とお伺いしていますが、ライターのお仕事に期限は決めているんでしょうか?

具体的な期限は決めていません。でも、ライターを始めた時「ぜったい3年は続けよう」と決意したので、確実にあと1年半はやるつもりでいます。
ただ、今後もし小説を2冊出版することができたら、本業はやめて小説家として独立したいと考えているんです。その時、小説執筆の傍らでライターの仕事も続けているかもしれないし、スパッとやめて小説だけに専念しているかもしれない。それはもう、その時の自分の判断に任せようかなって。ただ少なくとも、今はライターの仕事を辞めるつもりは一切ありません。やっぱりシナリオを書くのは楽しいですし、シナリオライターとしてもっと上り詰めたいといった感情があるので。
このままいくと、3年すぎても続けているんじゃないかな(笑)。

ーーなぜ、独立をするのは2冊出版後?

1冊出版しただけで独立しちゃうのは危ういかなって。私、めちゃくちゃ現実主義なんですよね。
生きていくためにはお金が必要と考えているので、小説家としてお金をもらうためには、コンスタントに作品を書き続けて、売り続ける努力をしないといけない。でもそれって、結構ハードル高いと思うんです。
だけど2冊立て続けに出版することができれば、小説家として生きる戦略?みたいなものも固まる気がしていて。現実主義とか言っておきながら、この辺はめちゃくちゃあやふやなんですけど(笑)
まぁまずは、1冊目の出版を目指して頑張っていこうと思います!

楽しみながら続けたい!そのためには、真面目にふざける努力も必要

ーー毎週月曜日にnoteを更新していますが、今回で記念すべき40回目ですね!

ね!あっという間でした!
でも、まだあと60週もあるのかぁと考えると長いですよね(笑)
まぁ、これからも楽しみながら続けていければいいなと思っています。そのためにも、「真面目にふざける」が今の私のモットーです!

ーー今回、自分へのインタビューということでしたが、実際に書いてみた感想を教えてください。

我ながらバカげたことをしてるなぁって(笑)。
でも、すごく楽しかったです!実は私、ライターを始めるにあたって、SHElikes(シーライクス)というオンラインスクールに入っていた時期があるんですけど、その時の課題で1度だけインタビュー原稿を書いたことがあって。その時、「インタビューの原稿書くの面白いなぁ」って思ったんですよね。ただその時は三人称スタイルで書いたので、こういった会話スタイルで書くのは初めてで新鮮でした。

でもこれ、ガチのインタビューライターさんに見られたらめちゃくちゃ怒られそうですよね。怒りのDMとかこないか、今から結構不安です(笑)。

感想というか、自分へのインタビュー記事を書くにあたってのメリットを言うと、これ内省にすごくいいんじゃないかな。でも、インタビューライターさんがよく仰ってる(自分に対する)「新たな発見」というのはまったくなかったですね。所詮、自分が自分に質問をしているだけなので(笑)。
まぁ、「こいつまた変なことしてるなぁ」くらいの、生温かい目で見てもらえれば嬉しいです!

【今日の独り言】
ところでインタビューの原稿ってどうやって終わればいいんですかね?謎です。

ということで!
インタビュイー:私
インタビュアー:私
でした!お読みいただきありがとうございました!


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