楓花

本業:医療従事者 │ 副業:シナリオライター │小説家を目指す人間の自由気ままなエッセ…

楓花

本業:医療従事者 │ 副業:シナリオライター │小説家を目指す人間の自由気ままなエッセイ │ 毎週月曜に更新 │我が道を行くスタイル │100投稿目指し中✿

最近の記事

46. 選択肢は多い方がいい

 個人的に、私は何をするにも選択肢は多い方がいいと思っています。 そのことに気がついたのは、ごく数年前。私がこの世で一番尊敬している、開発研究者の吉藤オリィさんが「人にとってとても不幸な事は、選択肢がなくなる事だ」と仰っていたのを聞いたことがきっかけでした。(オリィさんについてはまたいつかきちんとnoteを書きます) その時から「うんうんそうだよね」と、同調はしていたものの、きっとこの時点ではまだ、その言葉の本質を理解することはできていなかったのでしょう。 本当の意味で理解

    • 45. ぬるま湯に浸かってんじゃねーよ

       先日、私が在籍しているWebライターラボというライター向けのオンラインサロンで、ライター兼エッセイストである、佐藤友美(通称:さとゆみ)さんの講義が開催された。 3月22日に出版となったさとゆみさんの書籍、『本を出したい』の内容にも触れたうえで、ブックライターの仕事についてお話をしてくださるという。 ラボのオーナーである中村さん経由で、さとゆみさんがどれほどすごいライターかは知っているつもりだったし、さとゆみさんが毎朝書くエッセイの隠れファンでもあった私は、講義が開催さ

      • 44. 続・クレイジーな客

         私は1年前まで、ビジネスホテルでホテルマンの仕事をしていた。 約8年、ホテルマンとして働いていたわけだが、8年も接客業をしていると、時にイレギュラーな出来事と巡り合う機会も多かったものだ。 その経験を綴った1作目が、こちらである。もし究極に暇だったら、時間潰し程度に読んでほしい。 この話がXのフォロワーさんや、ライター仲間に好評(?)だったため、今回は調子に乗って2作目を書くことにした。簡単に説明すると、ホテルマン時代に出会ったヤバ……ちょっと風変わりなお客様のエピソー

        • 43. 人生における、もったいない精神

           断捨離が得意です。 「もったいないからとっておく」ということを、あまりしません。 洋服も、2年着なければ捨てるか売ると決めていますし、昔の恋人から貰ったものも、別れた直後に速攻で捨てるという薄情な人間です。(一番要らんものだ) しかしここ数年、「もったいない」「せっかくだから」という思考が癖になりつつあります。 せっかく生きているのに せっかくやりたいことがあるのに せっかく行きたい場所があるのに 「せっかく、せっかく」と、何かと理由をつけて「諦めること」を、もったい

        46. 選択肢は多い方がいい

          42. 推しは毒

           可愛い女の子が好きです。 (決して変な意味ではないため、引かないでいただきたい) 私の恋愛対象は男性ですが、とにかく昔から可愛い女の子や綺麗な女性を見るのが大好きでした。正直、イケメンを見るより、可愛い女の子を見ている時の方が幸せです。眼福眼福。 そのため、子供のころから『女性アイドルグループ』にハマることがよくありました。 世代バレ承知で書くと、小学生の頃はモー娘。なっちが好きでした。 そしてAKBはともちん、乃木坂はまいやんと、女性アイドルグループが誕生するたびに

          42. 推しは毒

          41. 「期待」は誰にするものか?

          「やっぱり、人に期待はしないほうがいいかな?」  先日、友人と3人でカフェに行った。 その際、その内のひとりであるⅠちゃんにそう問われ、私は即答した。 「うん、しないほうがいいと思う」、と。 だがしかし、家に帰ってからのひとり反省会にて、私は激しめに後悔をした。 あぁ、即答をしてしまった。もう少し考えて返事をするべきだったかもしれない。あーだこーだうじうじ。 簡単に説明をすると、Ⅰちゃんは自身が働いている職場の人間関係を改善したいと悩んでいた。社員全員が働きやすい環境

          41. 「期待」は誰にするものか?

          40. 自分で自分にインタビューをしてみた

          「言葉や文章の世界で生きていきたい」 そう笑顔で語るのは、本業の傍ら、シナリオライターとして活動する楓花(ふうか)さん。 小説の出版を目標に執筆を続ける彼女に、今回はストーリーの魅力と今後の展開についてお話を伺いました。 書いてはやめてを繰り返していたという彼女が、今、書き続けることができている秘訣は何か。その真意に迫ります。 想いを伝えるために、自分にはストーリーしかなかったーー子供の頃から小説を書いていたという楓花さん。今は副業でシナリオライターをされていると伺いま

          40. 自分で自分にインタビューをしてみた

          39. やっと自分を好きになれた

           ずっと自分が嫌いでした。 いや、「嫌い」というよりは「嫌」だったんだと思います、自分のことが。まぁ、その理由はいろいろ。 長くなるので省きますが、とにかく物心ついた時からごく最近まで、‟自分で自分を認める”といったことができずにいたんです。 そのせいか、昔は他人からの評価や評判にも敏感でした。自分で自分を卑下し、落ち込むこともよくありました。 そうなると、どうなるか。 もうすっごく生きづらかったです、毎日が。 だけど当たり前ですよね。寝ても覚めても自分は自分にしかな

          39. やっと自分を好きになれた

          38. ゾンビから逃げる方法を本気で考えたみた

           ホラー映画が好きです。 特に、ゾンビ映画は大好きで、比較的幼い時からたくさんのゾンビ映画を観てきました(子供の頃からバイオハザードのゲームもやり込んだ。プレステで) そのため、私は昔から「世の中がゾンビに侵食されたら、どうやって逃げようか?」と本気で考えてきたんです。今日はその知見(?)を盛大に披露したいと思います。 ■其の壱 武器は身体に合ったサイズを選ぶ もし、自分の住んでいる町が、市が、ゾンビで溢れ返ったら……。まずは逃げないといけません。生きたまま喰われたくな

          38. ゾンビから逃げる方法を本気で考えたみた

          37. 金は人を裏切らない

           「人は人を裏切る。だけど、金は人を裏切らない」 子供の頃、何かのドラマでこのセリフを訊いた私は、多大なる衝撃を受けました。 「そっか!お金って人を裏切らないんだ!!」 お金ってすごい。子供ながらにそう思って以来、大人になった今でも、この言葉は記憶の片隅に残り続けています。 *  幼少期、私の家は特別貧乏ではなかったと思いますが、お金に余裕のある家庭ではありませんでした。両親は共働きで、私はひとりっ子。そのため、割と幼いときから、両親が働きにでている時は、夜でも家で

          37. 金は人を裏切らない

          36. こんな人になりたい

           ライターや作家としてではなく、ただただ人間として、「こんな人になりたいなぁ」と思う人が身近にいる。 A先生。 私が勤める病院の、同じ科にいる女医さんだ。 A先生はとにかく優しい。患者さんにも親切丁寧。同業の先生たちや、看護師、私たちクラークにまで分け隔てなく優しく接してくれる。 プライベートでは、フルマラソンを完走したり、ピアノを弾けたりと、とにかく多才なイメージである先生。おまけに外国人の患者さんが受診したときは、ペラペラと英語も話していた。 すごいなぁ。でもまぁ

          36. こんな人になりたい

          35. クレイジーな客

           私は1年前まで、ビジネスホテルでホテルマンの仕事をしていた。 約8年、ホテルマンとして働いていたわけだが、8年も接客業をしていると、時にイレギュラーな出来事と巡り合う機会も多かったものだ。 そこで今回は、今でも鮮明に記憶に残っているホテルマン時代のエピソードでも語っていこうかと思う。 【ケース① ズボンがないと寝れないマダム】  あれは私が入社をしてまだ間もない頃。 その日、私は遅番で、夜勤スタッフと2人でフロントに突っ立っていた。 確か、時刻は20時を過ぎたくらい

          35. クレイジーな客

          34. 読点が、好き

           読点を生み出した人は、読み手のことを考える優しい人だったのか。 はたまた、文章を読みやすくしようと思いついた、文章好きの人だったのか。 真意は分からないが、私は読点が好きだ。 というのも、私は昔から『呼吸を感じる文章』を好む傾向にあった。 ちなみに、『呼吸を感じる文章』とはどういった文章か。この点においては、完全に私個人の感覚からなるものなので、あまり深くツッコまないでいただきたい。(真顔) 簡単に言ってしまえば、書き手の思考や情熱とは別に、息遣いまで感じられる文章が好

          34. 読点が、好き

          33. 日常から得るもの

           「何でも書くことに結びつけているんですね」 最近、人からこのように言ってもらえることが多いです。そして自分も、「ネタは日常にある」、そう思っています。(‟ネタ”という言い方は時としてあまり良くないが) というのも、私が文章で表現したいことは人の「人生」や「感情」だから。 ストーリーを介して「人」そのものをリアルに表現していきたい。そのためには、自分だけの価値観や想像力では限界がある。そう思っています。 そのため、外で人と触れる時は、常にアンテナを張り巡らせているつもり

          33. 日常から得るもの

          32. キッチンペーパーとゴミ袋

           私は非常に忘れっぽい。 ひどい時は、昨日の記憶すら満足にないこともある。この物忘れの激しさは、年齢を重ねるにつれ激しくなっているような気もする。ある意味恐怖だ。 だからよく、‟今日買うもの”も忘れる。 * この日の仕事帰り、私は‟キッチンペーパーとゴミ袋”を買いにドラッグストアへ向かった。 店内に入るや否や、買うものを忘れないように、頭の中でリズミカルに目当ての品を反芻して歩く。 キッチンぺーパーとゴミ袋♪ キッチンペーパーとゴ袋♪ その時、化粧品コーナーにふと

          32. キッチンペーパーとゴミ袋

          31. 震災とグリーフと

           今から2年前、『グリーフ専門士』のオンライン講座を受けた。 受講者は、確か私含め5名。皆女性だった。 ご兄弟を亡くされた方、親を亡くされた方、配偶者を亡くした方、恋人を亡くした同僚の役に立ちたいと受講を望んだ方。そして、婚約者を亡くした私。 その思いも喪失も、皆それぞれだった。ただそのなかに、震災により大切な方を失った人はいなかったと思う。 何回目かの講義中、講師の方からこんな質問をされた。 「東日本大震災の後、崩壊した自宅では家主の方の多くが同じ物を探していたらしい

          31. 震災とグリーフと