来世は我が家の猫がいい。

来世は我が家の猫がいい。
今現世で人間を頑張っている私の居場所は家だ。
家だけだ。
私が帰ることを当たり前に受け入れてもらえる家だ。
もはや家にしかない。
外に出れば暑い。
暑くてだるい気持ちになればそりゃ他人に対する愛想も悪くなる。
愛想が悪くなれば相手の愛想も悪くなる。
相手の愛想が悪くなれば私の一日は虚しいものとなる。
嫌になるぐらいの蒸し暑さを感じながら今日の己の行いを省みていると、帰りの電車を乗り間違える。
私は我が家の猫になりたい。
人間はハードルが高い。
別に明日私が急に猫になったとしても、周りの人間はそこまで違和感を抱かないだろう。
別に何も苦しまないだろう。
近所の猫は違和感を感じるかもしれないが。
結局何が言いたいかというと、私はどうしようもなく救えない中途半端なダメ人間だ。


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