見出し画像

い つ も の フ ィ ー ル ド か ら 出 て 行 く こ と 。

ふと、今の想いを書き残しておきたくなったので、書く。
感覚日記。

わたしは人が好きだし新しい場所に行ったり新しいことを始めるのが好きだから、関わりに行くけれど、定期的にリセットしている気がする。
人に「合わせる」というのは自分にとっては元凶で、私はすぐに自分を見失ってしまう。「合わせる」割合が多くなってしまうのだ。
「合わせる」と全てがうまくいかなくなる。そんな気がする。でも、自分を保ちつつもそれを出来る器用な人はいると思う。わたしがうまくできないだけで。

↑この文章は最初書くつもりじゃなかったのに、自動書記みたいにバーって出てきたから書いてみた。

* * *

すこし先にはなるのだけど、季節の良いころに、わたしがひそかに好きなバンドがライブをするという知らせを目にした。
そのバンドは、メジャーではない、知る人ぞ知るという感じで、ヒッピー系の、まさに感覚で生きている人たち、という感じ。
私が出会ったのは、もう3年以上前になるのかな。
とある会社で事務をしてるとき、隣の男性社員さんとの関係がうまくいかなくなって、ある日突然涙が止まらなくなったり、体が鉛のように重くなったりした。ちょっとこれはやばいな・・ と思ったものの、変に耐久性があるわたしは「意地でも仕事に行く」という想いがあり、保健室でたびたび休みながらも会社に行き続けた。そのうち、わたしの所属している部署がそのまま隣県に移動することになり、会社都合で退職できた。
その後、身体と心を休めたいな、と思い、わたしは長野の穂高養生園に行くことに決めた。4泊5日くらいはいたかな。
着いたら受付の方が「今日ライブがあります」って教えてくれて。
全然知らないバンドだったけど、音楽に関してはビビビとくるわたし。こんなおもしろいことってあるんだ!と思い、料金を払ってライブに参加することに。不思議なめぐり逢い。
そこで聞いたバンド(家族でやってる)のライブがとても良くて。長い長いエモい1曲の時、脳内トリップして帰ってきた感じがあって、その時とてもスッキリしていて。またこのバンドの音楽を生で聞いてみたいなと思ったんだ。
それからはライブ情報をたまにチェックしては、淡路島とか沖縄とか遠いとこばっかで行けないな・・ とため息をついていた。Applemusicで配信されてる時もあったので、1曲お気に入りだった曲をいつもお守りのように聞いていた。

そして、今年になって。
これまでと比べてだいぶ近くに来てくれるライブが2つくらいあると分かって。ひとつは島。(これはちょっと遠くて諦めた)だけど、もうひとつはお寺で、ここならなんとか、、行けそう?となり、今日参加を決めた。(でも前日とかに気分が変わったら行かないかもだけど)

今年に入ってから、そのライブ以外にもライブ仲間に誘われたメジャーなアーティストさん(対バン形式で一度で2人のアーティストさんの歌が聞ける。しかもどちらも誰でも知ってるどメジャーな方)のライブの予定も入った。そのライブのお誘いが来た時にすぐ「行く!」と返事したものの、その後、チケット料金とか、うーん果たして本当に行きたいライブなのか?とか迷い始めて「やっぱりもう少し考える」と言ったものの、きっかけがあって、結局行くことに。でもまだそっちは本当に行きたいのか分からない。(→今のとこ、なかなかチケットも取れないだろうから、とりあえず見てみて、その時に感じた感想を持ち帰る。ということに決めた。そもそもその2アーティストの内の一人のアーティストさんは好きでよく聞いていたので)

それで、自分にとって「ライブに行く」ってなんだろう?
と、いまいちど考えた。

ライブに行く。
それは・・ 自分にとっては「生のものに触れる」「アーティストの生きざまに触れる」とか「普段いるフィールドから出る」じゃないかな、と、思ったり。
これまで、ライブに参加したことで自分のやる気が戻ってきたりしたこと、何度もあった。ハッと何かに気づいたり。
ライブを観ていると、その時間だけは自分から離れれる。アーティストが奏でるものに集中してるから。あと、音楽と共になって、身体が音楽に溶け出す。だから自分が自分の身体から出て泳ぎ出す感じ、なのかな。それがとっても心地いい。自分だけど自分が中にいない。その、心地よさ。

ライブに行く良さは他にもあって、過去によく一人で東京や大阪に好きなアーティストさんのライブを観に行っていた事があるのだけど、とても解放感があった。旅する気じゃなかったけど旅になってたり。普段いる場所じゃない場所に来ると解き放たれる。
あるバンドのライブでは、おもいっきり飛び跳ねて、オイ!とか掛け声とともに腕を突き上げて。それを周りのみんなも一緒にやってるからめっちゃ気持ち良くて。あたたかい空気感にいい汗かいた。ライブが終わった後は心地よさに包まれてた。なんかありのままで笑えてる感じがした。
そう、その空間のあたたかさに癒されてるときもある。
あと、もっと落ち着いたムードのアーティストさんかなと思ってたら最後にベース放り投げたりしててわぁって思ったり、それで生を感じたり、MCでそんなに笑いがなくてもそれが逆に味だなと思ったり、女性アーティストさんだけど男らしくてかっこいいと思ったり。そう、皆結局かっこいいの。
大体女でも男、っていつも思う。ライブしてる時は男性性がばりばり出てるんだろうな。
そういうエネルギーに触れるとパワーをもらう。

ライブは、音楽は・・ 読書してる時とかみたいに、自分の心を「どこか」に連れて行ってくれる。そう、しばし旅をしてるんだ。その間だけ。
そして、旅をしたあとに自分に還って来ると、なにか違う心地がするんだな。それが好きっていうのもあるのかも。

自分の好きなバンドのライブに行く、と決めて・・ サブスク確認したら、前一旦消えたのに、またアルバムが聞けるようになってた。新しいアルバムも追加されてて、それを聞いたらますますライブに行きたくなった。1曲目からかっこいい。これ、生で聞いたらゾゾゾってなるかもしれない。って。ただ耳で聞くだけでこれだもん。とてもワクワクしてきた。ひっさびさのワクワクだ。

シンプルにライブを楽しめたらいいな。
まだ少し先だけど、楽しみがあるって、うれしい。


タイトル画には、みずたまさんの「月ノため息」という絵をお借りしました。いつもあかるく夜を照らしてくれているお月さまも、たまにため息をつきたくなる時があるのかな?と思うと、なんだかかわいいなと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?