男子高校生の日常を見た。男子高校生の日常とは、男子高校生の日常を描いたアニメである。

日常アニメとは言いつつ、アホみたいに高い身体能力が描写されたり、オーラが出たりするけど、それはそれでめっちゃリアルだと思う。あの時の俺たちは、確かにあれだけ飛べていた。

男子高校生の日常を男子高校生だった当時の俺が見た時は普通にチョー面白いギャグアニメだったが、今見るとかなりノスタルジーを感じる要素がある。
どうでも良いことで長い時間悩んだり、どうでも良いことでムカついたり、とにかくどうでも良いことに対してアンテナが張っていたのだ。

今はどうだろうか、遊ぶ話をすれば飲み屋に入り、どこかコンテンツを退去してくれる場所ないし施設へと行く。楽しいことには変わらないが、主体性がないように感じる。大人になって行動範囲が広がるはずなのに羞恥心や世間体を気にして逆にできることはあの頃より少なくなっている気がする。

そうはなりたくないと常々思っていた。大人になってもバカやろうぜ！とバンドマンのように宣言するのではなく、もっと滑らかに、自然に幼気な思想を持ち、普通に生きていきたかった。
幼気を普通に出すために普通に生きていたら、普通に朱に交わって赤くなってた。

心にいつも男子高校生。俺たちはあの頃が1番面白いはず。人よりも自分がちょっと面白いと思いつつ、それを人に言わない、愛すべき自意識過剰と、才能あふれる人々に対しての嫉妬と諦観を持って生きていきたい。
本質からはひたすら目を逸らし、どうでも良いことに全力を注いで生きていく