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働く中で大切にしたいこと

私は現在、スキンケア製品の接客販売の仕事をしている。

5年前の入社時はノルマはなく、
お客様がお店の空間に滞在する時間を心地よく過ごせることに重きを置き、
購入に捉われずにお客様のニーズに寄り添った対応をしようという方針であった。
この方針にとても心惹かれて入社研修のときにすごく情熱的な気持ちになった。

しかし現在はというと、
キャンペーン製品を店舗で○点販売しよう、
そのために1人1日○点、○円販売しよう、
というお客様への寄り添いよりも
効率よく利益をあげろ!
と、会社からは圧力がかかり
方針は全く変わってきていることを感じている。

自分が接客を受ける時に
興味のない話は聞きたくないし、
販売員さんの売りたい気持ちが透けるような
推しの強い接客は苦手なので、
今の会社の方針と自分の理想の接客方法の
ギャップを感じている。

もちろん、先入観を抱かずに
お客様の興味の幅を広げるきっかけ作りは私たちの仕事の核であることは理解している。
でもあれこれ売らなきゃ、紹介しなきゃと
私自身も義務感に追われたご紹介をしていると
いつのまにか購入につながることが成功、
購入につながらなければ失敗
と判断をするような価値観になってきてしまい、
購入につながらないときに
あんなに頑張ってご紹介したのに、、と
気疲れして自分を追い込む悪循環に陥ってしまうことになる。

しかし先日その感覚を少し一新することができた。
私自身の売りたい売らねばの
不純な動機を取っ払った上で、
自然な対話の中から
お客様が理想の状態になるために今1番必要な製品を一緒に考えながら導き出して購入いただくことができた。
お客様の希望を細やかに理解した上で、誠実な提案ができたという達成感があった。

仕事を長く続けていると
経験が増え、義務感に追われることで
思考が凝り固まって機械的な対応をしてしまうことが私にはある。特に調子悪いときにでてくる。
そういう時は義務感は思い切って一旦忘れて、
自分の仕事の信念だけに意識を集中させることで、柔軟な思考の感覚を取り戻し、
結果お客様に寄り添った対応ができて、
またお買い物をしたいと思ってもらえる接客につながる。

どうしても数字主義にはなれないし、
対話によるコミュニケーションが得意なわけでもない(むしろどちらかというと人見知り)のに
どうして接客の仕事をしてるんだろう?
と考えることもあるが、
きっとこういう
お客様1人でお買い物してたら出会えなかった
お客様自身を満足させる製品を一緒に見つけ出すお手伝いができる瞬間があって、
それが誇りに思えるからだ。

仕事する上で利益や数字は
どうしてもついて回るけど、
数字もそうでない信念も両方大切だから、
私が働き続ける上で一番いいバランスの取り方の模索を続けていこう!
が今の正直な気持ちです。

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