ほたる

ヒメボタルの情景、1年ぶりに…

昨夜、ホタルの森に足を踏み入れた、大好きな友人たちと。去年の今頃に私は初めてこの場所でホタルが舞う風景をみました。あれから1年、色々あったはずなのに一瞬の時間経過にも感じる、不思議だな。

昨年に比べて今年は乾いているな、月が出てないのに空が明るい、街の人工灯が反射しているのかな。森の中へと…、いたいた飛んでいる点滅する光。光のみ目にすることができる音もない。ウシガエルの鳴き声の合唱がとだえることなく鳴り響いている。 画像はこちらをお借りして…

持っていった折りたたみイスに座りこんでじっと光の動きに見入った。私の呼吸と光の点滅リズムのズレが微妙に気になって来た。目を閉じた。瞼の裏側で見えない筈の光の点滅が見える、光はないのに点滅しているのが感じる。それが心地よくて、ずっと目を閉じていた。ふと我に返って目を開けると、さっきとは違っていた。霧が落ちて来て靄に包まれていた。ひかりの動きや場所も気配も、はっきり存在をあらわにしてきた。

目が闇になれてきたので、目の前の枝と葉が揺れているのが気になりだした。風があるんだな…、その揺れと光の点滅のリズムが微妙にずれて、それが気になり出した。また目をつぶる。こんどはもう光のない光は見えない。

もう永遠に明日はこない、このままこの霧とともに消えてしまいたい…などと思ってしまったが…、

「深夜の散歩、一周しますか?」「うん、いくいく」呼び戻してくれた友人たちの声。ありがとういつも暖かい言葉でつなぎ止めてくれる。

1匹のホタル、飛んでいる光の点滅が、突然消える。発光を止めてしまったようだ。どうしたのだろう、何があったの?と思ったけれど、一晩中光り続ける訳もない、休んでいる子、全快に発光してる子入り交じって、私らには、総動員にみえてるだけだよね、クスっと笑ってしまった。

また来年も見れるだろうか…、来年の情景、どんなだろう。

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