見出し画像

『呪詛』怖いとかいう次元じゃない



※本記事にネタバレは含まれておりません。


冬野水槽です。
7月8日(金)にNETFLIXにて配信開始された『呪詛』を見たので感想を書きます。


感想。

マ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ジで、
今まで見た映画の中で断トツに怖かったです。

今までのトップは『ヘレディタリー/継承』だったんですが、それを余裕で超すレベルの怖さ。
終始クジラのぬいぐるみ抱えて見てました。

今までそこそこ色んなホラー映画やホラーゲームを見てきた身ですが、今回のものは格が違ったと本気で思います。『呪怨』も『来る』も『ミッドサマー』も『リング』も『シャイニング』も『海底47m』も『SAW』も全く比較できないレベルで怖い。

本当に怖かった。いやほんま。



さて、具体的に怖かった点などを挙げていきます。

まずはその舞台設定がまず怖い!!!
本作は台湾が舞台なんですが、この日本から遠すぎず近すぎず、そして「ひょっとしたら何かあるんじゃないか」という感じを醸し出しているのが怖い。

次に映像の形式が怖い!!!
本作は終始カメラの映像を通して語られる、いわゆるファウンドフッテージ形式で進むんですが、それが臨場感を醸し出していて怖い。
カメラの画質の粗さや手ブレ、画面の乱れなどが時折挟まれており、臨場感と緊張感が終始保たれていて怖い。

ずーっと保たれる緊張感が怖い!!!
基本的なホラー映画って緊張と緩和の繰り返しで恐怖を煽ってくるものだと思うんですが、本作はずーーーーーーーっと緊張がほぐれず、最初から最後までずっと「来るか?来るか?」っていう恐怖がありました。怖い。

終始繰り返される、とある演出が怖い!
ネタバレになるので詳しくは控えますが、それに含まれる意味が非常に意味深というか、知れば知るほど恐怖が加速する感じが怖い。


続いては、本作の良かった点について語っていきます。

まずは脚本がめちゃめちゃ良い!!!
ただ怖いだけではなく、ストーリーとして一本筋が通っており、また登場人物同士の無用な争いも無かったため、ノイズが全くなかったのが好印象です。
また、いわゆる「ご都合主義」な展開もなく、見ていてスムーズに内容を理解することができました。登場人物の行動理念や動機が分かりやすかったのもポイント。

また、終始気になっている謎や言葉の意味が明かされるのも好印象でした。
ホラー映画では「それっぽい雰囲気だけ醸し出して説明しない」みたいな手法もあると思うんですが、本作は謎や言葉の意味、「見たいもの」をちゃんと見せてくれるような構造になっており、視聴後に変なしこりを残さなかったのが良かったですね。
作品が作品の中で完結している感じがしました。

また、妙に説明過多にもなっていなかった点も良かったです。
本作では様々な人物関係や設定が盛り込まれており、ともすれば説明過多や説明不足にもなってしまいかねないところを、キッチリ尺の中に収めており、かつ観客が理解できるように構成されていたのが素晴らしかったですね。


……他にも良かった点は数多くありましたが、極力ネタバレを避けるため今回はここで〆させていただきます。

間違いなくホラー映画史に残る最恐作品であると思うので、気になる方は是非ご覧になってください。
間違いなく貴方の記憶に強く残る、かけがえのない映像体験になると思います。


なお、私は二度と見たくありません。
以上、冬野水槽でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?