見出し画像

家宅捜索ってこんな感じ。

ある日の朝、それは突然やってきます。そうテレビで見るやつ。

ピンポーン~
「警察のものですがお話がありましてお時間よろしいでしょうか?」
ってオートロック越しにおっしゃいます。心当たりがなさ過ぎるから、快く通します。

そして再度ピンポーン~玄関ver.
「警視庁公安部〇〇課△△の□□です。家宅捜索させてもらいます。」
令状を見せられて、嫌疑(けんぎ・疑いのこと)を読み上げられて、家宅捜索が始まります。
は!?なんで!?と状況を飲み込めないうちに始まります。長い長い闘いが。

10人ほどがずらずら来て、玄関封鎖。逃げれません。心あたりがないから逃げようとも思わないけど。案件によって人数は変わるのかな。

ちなみに公安部っていうのは、簡単に言うと(※私の理解です、悪しからず。)、私達が知っている警察とは違って、殺人など起こった事件を取り締るというより、起こりそうなことを未然に防いだり(テロとか)、国家を危機に晒したりする・した事案などを手がける特殊部隊?だそうです。日本版FBIと言われているとも。一昔前は、公安は汚い手(公安の方ごめんなさい)を使って捜査すると言われているらしく、家宅捜索中に盗聴器しかけたりとかしかけないとかとか、、、元公安の方が書いた小説を読んでまじ!?って捜査手法もありました。とりあえず公安というものが何か分からないから手当たり次第本を読みました。

だから?なのか、スーパーで数回会ったことある人が捜査員の中にいらっしゃいました。ピンポンしに来た日は必ず家にいる時間帯、日程でした。家の間取りもご存じでした。身辺調査はいつの間にか十分されているのでしょう。怖い怖い。

戻ります。
どこで手に入れたのか、詳細な家の間取り図を持っていて、リーダーと思われる人が押収するもの、場所を指示、部下の方々が次々に有無を言わさずごっそり持って行きます。
ちなみに、何が起きているのか被疑者自身がわからなくて聞いても、説明はしてくれません。令状に書かれている「〇〇法違反」の嫌疑しかわからず、どんどん押収されていく。。。もちろんこちらの主張なども聞いてくれません。

その際、被疑者本人は立ち会いますが、配偶者などは別部屋に移され、押収作業をしている部屋には自分の家なのに入れてもらえません。捜査員の方から大まかに事情を説明されます。が、普通すでにパニック!
大丈夫です、そのパニック正しいから吸って吐いて深呼吸、、、深呼吸。

万が一余裕があって(多分ないけど)、弁護士の知り合いがいるなら即連絡することを進めます!
弁護士を呼ぶ権利、あります。電話を止められて抵抗しても(暴力はだめ)、それで逮捕されるとか裁判に影響するとかないそうです。なぜなら、捜索する人(捜査員・刑事さん)と裁判する人(検事さん)は違うから。
「弁護士に連絡させてください」と勇気を持って言ってみよう。say!

パニックになっているその間にも着々と押収は進み、3時間ほどかけて関係すると思われるもの全て持っていかれ、電子機器はほぼ全て、PC、スマホ、SDカード、HDD、銀行カード、パスポート、クレジットカード、関係書類などなど家の一角すっからかんになります。
幸いにも、テレビ、プリンター、固定電話だけ残った。

家宅捜索が終わったら、被疑者本人はそのまま任意同行を求められ、近くの警察施設で事情聴取が始まります。(任意での事情聴取のポイントは別記事で書きますので、よかったら読んでください。)聴取は11:00に始まり、帰ってきたのが22:00頃。なが。警察さんからの送迎付き。ここで家宅捜索の1日終了。

ちなみに最悪、任意での事情聴取中に逮捕。
警察は1週間消費期限の逮捕状を、ほぼ胸ポッケに入れて家宅捜索に入るそう。家宅捜索の翌日弁護士先生のところに駆け込んでまず言われたことは「逮捕されなくてよかったね。でも1週間以内に逮捕されるかもしれないね。」

えぇ~!!!!
なにタイホって。食べれるの?美味しいの?楽しいの?なにそれ!!!てなります。普通。心拍数人生で一番のマックスになって、その後ずっと心臓バクバク。しばらく食べること、眠ることが不自由になります。が受け入れるしかない。

ここからが長い長い、終わりの見えない闘いの始まり始まりです。
それは被疑者本人だけでなく周りの大切な人たちも、です。
あ、今更ですが私は被疑者本人ではありません。遭遇した人です。

正直、見えない終わりを待つことは大変です。何が真実で、何が誠で、何が間違っているのか分からなくて、何を信じたらいいのか分からないことも想像以上に非常にストレスです。でも、自分の心に決めたことは信じ通す。それが精神衛生上一番大切なことだと思います。
真実は1つだし、正義は勝つ。公安出身の弁護士先生がそうおっしゃってくれました。

なぜ、この執筆をしようと思ったのか。それは、正しいこと以外は認めず、曲がったことが嫌いで、人に優しく頼られたら力になる、そんな背中を見てきたからこそ、この嫌疑は違うと思っているから。でも一方で、人間だから正しいことをしている中でもミスはすると思う。高度な専門職ならなおさら。完璧な人なんて神様以外いないから。だからどんな結果であろうといいと思っています。

でも!
日本は無罪推定の原則って習ったはずなのに、刑事施設にそんな現状はどこにもありませんでした。検察の取り調べ方にも。だから少しでも同じような境遇になってしまった人の役に立ったら、未来の日本のためになったらと思って筆を執ることにしました。

内容には賛否両論あると思います。
批判や、中には死ねとか、犯罪者とか、そんなこと言う権利なんてないとか、非国民とかおっしゃる方もいると思います。でも自分の住む国で起こっているおかしいと思うことに対しては、どんな立場からでも誰かが声をあげてまず知ってもらうってことが大事だと思ったから書くことにしました。日本には言論の自由がまだあるしね。それに、同じ境遇にある日突然遭遇した人の役に立てばと思っています。

今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?