見出し画像

「今さら訊けないK-POPとJ-POPの相違」について——連載コラム『偶像音楽 斯斯然然』

アイドルメディア“Pop'n'Roll(ポップンロール)”にて、連載しているコラム『偶像音楽 斯斯然然』(ぐうぞうおんがく かくかくしかじか)にて、「今さら訊けないK-POPとJ-POPの相違」というものを前後編にて書きました。

「K-POP流行ってるけど、よくわからない」「何がすごいの?」という人にもわかりやすく書いたつもりです。音楽用語とか、そういう専門的な話を極力省いて、聴感上の話をメインに。

K-POPのすごさって、海外のトレンドをいち早く取り入れつつもオリジナリティに昇華したことなんですよ。音楽性もサウンドも。そして、アイコンとしての価値観。女性グループを例に出せば、端的にいうと欧米的な“セクシー”や“ガーリー”でもなく、日本の“Kawaii”でもない、新しい新機軸を提示したこと。女性が憧れる女性“ガールクラッシュ”と呼ばれるヤツです。BLACKPINKあたりを見ればよくわかると思うけど、異性を意識したような“エロス”とは違うじゃないですか。「脚は出しても胸の谷間を見せない」みたいな、そういうことが徹底されている気がしてます。

K-POPとJ-POP、どっちが優れているとかそういう話ではなく、国内市場で完結する日本とは違い、国外に販路を見出す他なかった韓国。その背景などを、考察しております。私自身、韓国のアーティストの原盤制作を担当したこともあり、そこで実際に感じたことなどもまとめております。

前編では今話題のNiziU、そしてTWICEなどの楽曲をもとに現在のK-POPのトレンドを。後編では、そこに行き着いた韓国音楽市場の背景、日韓のマーケティング戦略との違いと、ソ・テジやYoujeenなどを振り返りながら、韓国でのバンド事情を綴っています。


余談だけど、記事内で触れている頃のソ・テジ(90年代後半〜00年代初頭)って、完全に欧米意識のモダンヘヴィネスで、思いっきりhide meets KORNって感じなんですけど、聴けば聴くほどものすごくよく研究されているのがわかるし、きちんとオリジナルになってるんだよね。というか、これが100万枚売れたんだから、当時の韓国がどれだけロックに飢えていたかがわかります……。


読んでいただきありがとうございます。サポートは勉強代として活用させていただきます!