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26. 地球全体の地磁気は逆転していない

微細な磁石の原子巨大な地球全体の歴史を学ぶと、決して「地球全体の磁界」は逆転しない自然のしくみが解ります。

■地球全体の磁界は逆転していない理由

360万年前までの海底地層には、今の地球の磁界とは逆向きの磁界を持つ7つの年代の岩石があることが示されています。

1億7000万年前まで遡ると、更に数多くの逆向き地層があると言われています。

参考:理科年表2022

また約160万年前の兵庫の地層約77万年前の千葉の地層に方位磁石を近づけると針が逆を向くことが発見され、地磁気は過去に逆転していたとされています。

しかし、世界の他の地域にもあるはずの、160万年前77万年前の地層がすべて、同様に現在の地磁気と逆向きになっているかを調べることはできません。海底の地層も然りです。

現に、兵庫玄武洞の160万年前の岩石の「一部分」だけに、方位磁石の針は逆を向きます。

「地球という大きな大地に在る、限られた地層の限られた岩石だけ」を以って、地磁気が逆転したという地球全体の歴史とされています。

「地磁気が逆転してなければ既存の理論の辻褄が合わなくなる」との科学理論の説明を目にして
なおさら、地球全体の地磁気は逆転しないと判断できる。


■磁界逆向き地層はとても貴重な歴史的遺産

玄武洞、千葉、イタリアや、海底の地層のほか、方位磁石を狂わせる「磁石岩」が日本各地の山頂などにもあります。

1個単体で山頂にある「磁石岩」も、方位磁石が逆を向く地層の岩石も、元々は溶岩から出来た岩石であることに変わりありません。

マグマが噴火し、溶岩が岩石になり、岩石が磁性化し、磁性化した岩石が地層を形成し、磁界の向きを持つという「自然のしくみ」をその岩石によって知ることができます。

磁性化した溶岩が地層を作り地表に現われ、逆向き磁界を持つ岩石は「自然のしくみ」を知るためのとても貴重で歴史的な遺産です。



27. 地層に逆向き磁界ができる理由





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