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遠いところにいる彼をひそかに愛しています。

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さよならのSA まよなかに ずっと好きとか 嘘をつくきみ

    • 紫陽花の花言葉 きみみたいだね 大好きだよ

      • ぜんぶの愛は空っぽという 彼女のキャリーは荷物でぱんぱん

        • 今日雨を降らせたのはわたしです だってひとりはさみしいから

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          名前のない料理とか おまえに作って食わせてやりたい 一生あの味恋しいとか思って生きてろ ばーーか

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          花の名前とか知らないし 私の好きな食べ物を教えるね あなたがよく作ってくれた 夏の野菜の炒めたやつです

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          誰でも買える100円ライター あなたが使ってた 捨てられなくて キッショいなわたし

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          あなたとアンモナイト

          わたしたちは、お互いの将来に、自分がいないことを知っている。 「ねえ、これ見てよ」 あなたが差し出したのは、一件のニュース。 とある百貨店が壁のアンモナイトを切り出して、抽選で1人に贈るらしい。 「誰が欲しいんだろうね」 ほんとだね、と言って笑ってみせると、彼の視線はまた、液晶に流れゆく情報を追い始めた。 その横顔を見つめながら、ふと、彼の言う「誰が」を考える。 きっとアンモナイトが欲しいその人は、本当に欲しいものを既に手に入れている人なのかもしれない。 たと

          あなたとアンモナイト

          新宿小田急のアンモナイト だれが欲しいの  きっとその人は 好きで好きでたまらない人の 一生とかも手に入れてんだ

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          ハーメルンの笛吹男 わたしのことを連れてって きっとわたし 彼の大切なものだから

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          くちさみしいとき、

          むかし好きだったオトコと、喫煙所で居合わせた。 そいつは私の手元で燻る小さな火と、傍の山吹色の箱を見やって、 「かわいげが無いね、」と笑った。 口寂しくなるんですよ、キスしてくれる彼氏もいないんで。 先輩がなってくれてもいいんですよ。 そう冗談めかして笑った。 「オンナノコがタバコ吸ってるの、嫌だな。」 きっと彼の言うオンナノコは、かわいいかわいい彼女のことだ。 そういう自分は口元でカプセルを割っているくせに。 わたしは知っている。あなたのそれは、私のよりも

          くちさみしいとき、

          わたしまだ ふたりで夜中に起き出して クッキー缶の 宝石みたいな一粒ずつを いっしょに味わう夢をみてるよ

          わたしまだ ふたりで夜中に起き出して クッキー缶の 宝石みたいな一粒ずつを いっしょに味わう夢をみてるよ

          金曜日までのわたし 月曜日からのわたし 週末のあなたが繋いでくれる ぬくもりのそばで息をひそめる

          金曜日までのわたし 月曜日からのわたし 週末のあなたが繋いでくれる ぬくもりのそばで息をひそめる

          つんとする味

          わたしたちふたりの生活は、某テーマパークの、目と鼻の先にある。 わたしたちが昼頃に起き出す休日、外にはいつも、家族づれや仲のよさそうな恋人たちの姿。 ぬるい風が吹くベランダから、彼らを眺めている。 行きゆく人はみんな、お洒落をしていて、楽しそうだ。幸せそうだ。 少しだけ。ほんの少しだけ、うらやましかった。 わたしたちは、みんなみたいにはしゃぐのが、なんだか恥ずかしい。 わたしたちふたりは、夢の国に行くようなふたりじゃないのだ。 のそり、と用を足しに起きた彼は、そ

          つんとする味