FXノート「大損の原因追及とその対策について」

・私は数カ月に1度程度の頻度で、大損をすることがあり、そのたびに強い後悔の念と反省を強いられる。

もちろんトレードを続ける以上、定期的な大損は避けられないことだと思っているが、その頻度や金額を少しでも少なくするために、いろいろ試行錯誤している。

具体的には、大負けしたトレード部分の画像とその時の心理や投資行動を、ちょうどこの「会員レポート」のように細かく記録に残して、定期的に確認している。

それらの「大損レポート」を見直すと、すぐに気づくことがある。

それは、ほとんどの大損は同じルール違反が原因であるということだ。

ここでの「同じルール」というのは、人によって、手法によって様々だと思うが、私の場合は「日の高値・安値を更新した時は、逆張り方向には入らない」
という売買ルールを破って、今までに何度も痛い目にあってきた。

次の画像の青い破線ラインは、日の高値よりも10PIPS下のポイントを表しているが、このラインよりも上でエントリー(画像中の赤丸)して、どんどん上昇して結果的に大損しているのがわかると思う。

日の高値や安値より10PIPS内側まで来ると、そのまま高値や安値を更新しやすく、このラインは「逆張り禁止ゾーン」として機能することが多い。

・「逆張りでやって大損するなら、順張りでやればいいのでは」と考える読者がいるかもしれない。

もちろん順張りに切り替えるアイデアも、うんざりするほど検証を積み重ねてきたが、話はそう簡単にはいかない。

検証すればすぐにわかることだが、為替相場の大半はレンジ相場であり、
相場にトレンドが発生するのは、実は想像以上にまれなことだからだ。

確かに後からチャートを見れば、トレンドが発生する直前のポイントで、「ここでトレンド方向に乗っかれば、簡単に勝てる」ように思えるが、いつトレンドが発生するのかは、神様にしかわからない。

また、「トレンドが発生した途中から入っても、儲かるのでは?」と思うかもしれないが、いつトレンドが終了するかも、神様でなければわからない。

したがって、後付けでチャートを使って順張り手法を説明するのは簡単だが、
リアルタイムでトレンドに乗っかるというのは、想像以上に難しいのだ。

・もちろん私も順張りでエントリーする場面がないわけではないが、順張りはあくまでサブであり、逆張りがメインとの位置づけは変わらない。

順張りをメインに変えることは、今まで10年以上も利益を積み上げてきた、
自分のエッジ(統計的優位性)の拠り所である、逆張りスタイルを崩すことにつながる。

したがって、少なくとも私のスキャルピングでは、徹底した検証結果に基づいて、トレンドが発生しそうなポイントでは順張りで入るのではなく、逆張りで入るのを控えること(逆張り禁止ゾーン)が現実的な対策となる。

・最後に、かりに大損の原因を特定し、それに対する万全の対策を講じたとしても、トレードするのは生身の人間であることを、忘れてはいけない。

どんなに対策案が素晴らしくても、最終的にそれを守れるかどうかは、全てトレーダーにかかっている。

その意味では、よく言われることだが、最後にトレードで重要になってくるのは、メンタルなのかもしれないと強く感じる。

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